昭和５２年度決算検査報告
昭和５２年度一般会計国の債務に関する計算書及び各特別会計債務に関する計算書における債務の年度末現在額の合計は、次表のとおりである。
種別 |
52年度末現在額 | 51年度末現在額 | 差引き増△減 |
| 千円 | 千円 | 千円 | |
| 予算総則で債務負担の限度額が定められているものに係る債務負担額 | 73,382,830 | 106,007,349 | △32,624,519 |
| 歳出予算の繰越債務負担額 | 234,598,991 | 207,752,986 | 26,846,004 |
| 財政法第14条の2第1項の規定に基づく継続費による債務負担額 | 110,093,278 | 92,843,967 | 17,249,310 |
| 財政法第15条第1項の規定に基づく国庫債務負担行為 | 2,216,426,927 | 1,472,780,420 | 743,646,506 |
| 財政法第15条第2項の規定に基づく国庫債務負担行為 | 9,927,910 | 31,302,357 | △21,374,447 |
| 法律、条約等で債務の権能額が定められているものに係る債務負担額(公債及び借入金に係るものを除く。) | 131,957,588 | 135,785,951 | △3,828,363 |
| 公債 | 32,823,263,597 | 22,964,274,716 | 9,858,988,881 |
| 内国債 | 32,795,736,487 | 22,934,429,736 | 9,861,306,750 |
| 外国債 | 27,527,110 | 29,844,979 | △2,317,868 |
| 英貨債 | 4,632,022 | 8,236,507 | △3,604,484 |
| (10,091,553) | (10,262,793) | (△171,240) | |
| 米貨債 | 995,862 | 2,020,788 | △1,024,926 |
| (3,801,000) | (6,561,000) | (△2,760,000) | |
| 仏貨債 | 23 | 4,426 | △4,402 |
| (43) | (7,351) | (△7,308) | |
| スイス貨債 | 12,210,000 | 8,823,100 | 3,386,900 |
| (110,000,000) | (110,000,000) | ||
| ドイツ貨債 | 9,689,202 | 10,760,157 | △1,070,955 |
| (84,993,000) | (112,577,500) | (△27,584,500) | |
| 借入金 | 5,958,766,182 | 4,633,889,500 | 1,324,876,681 |
| 短期証券 | 7,325,041,000 | 5,088,823,000 | 2,236,218,000 |
| 他会計への繰入未済金 | 253,738,216 | 230,445,460 | 23,292,755 |
| 未納付益金 | 11,205,235 | 10,540,414 | 664,821 |
| 予算総則で保証及び損失補償の限度額が定められているものに係る保証債務負担額 | 4,606,920,269 | 3,759,506,574 | 847,413,695 |
| 法律、条約等で保証及び損失補償の権能額が定められているものに係る保証債務負担額 | 58,652 | △58,652 | |
| 外国為替資金特別会計法第5条第3項の規定に基づく保証債務負担額 | 262,000,000 | 308,000,000 | △46,000,000 |
計 |
54,017,322,027 | 39,042,011,352 | 14,975,310,674 |
| 備考 外国債は邦貨換算額によるものであり、( )内で当該外貨額を示し、その単位は、英貨についてはポンド、米貨についてはドル、仏貨については千フラン、スイス貨についてはスイス・フラン、ドイツ貨についてはドイツ・マルクである。 | |||
５２年度末現在額を前年度末現在額に比べると、公債、短期証券、借入金等が増加し、外国為替資金特別会計法第５条第３項の規定に基づく保証債務負担額、予算総則で債務負担の限度額が定められているものに係る債務負担額、財政法第１５条第２項の規定に基づく国庫債務負担行為等が減少している。
公債について５２年度末現在額を前年度末現在額に比べると、年度中に増加した額は１０兆４６１５億９７１７万余円、減少した額は６０２６億０８２９万余円で、差引き９兆８５８９億８８８８万余円増加している。年度中に増加したもの及び減少したもののうち主なものは、次表のとおりである。
| 増加したもの | 減少したもの | ||
| 財政法第4条第1項ただし書の規定により発行したもの | 5兆1056億2155万円 | 財政法第4条第1項ただし書の規定により発行したものを償還したもの | 3550億4400万円 |
| 昭和52年度の公債の発行の特例に関する法律第2条の規定により発行したもの | 4兆5906億6310万円 | 国際通貨基金通貨代用証券を償還したもの | 915億7100万円 |
| 借換発行したもの | 3143億9100万円 | 借換発行したものを償還したもの | 321億円 |
| 昭和51年度の公債の発行の特例に関する法律第2条の規定により発行したもの | 1700億円 | 国際開発協会通貨代用国庫債券を償還したもの | 295億円 |
また、借入金について５２年度末現在額を前年度末現在額に比べると、年度中に増加した額は５兆１０３４億５００２万余円、減少した額は３兆７７８５億７３３４万余円で、差引き１兆３２４８億７６６８万余円増加している。年度中に増加したものは、資金運用部資金からの借入れ５兆０５９４億５００２万余円並びに簡易生命保険及び郵便年金の積立金からの借入れ４４０億円であり、減少したもののうち主なものは、資金運用部資金への償還３兆７７３８億０７３３万余円である。
なお、５３年１月の基準外国為替相場及び裁定外国為替相場の変更（注）
等に伴い債務が増加したのは５２０億３８１６万余円、減少したのは１０４９億７６６６万余円である。
（注） 基準外国為替相場及び裁定外国為替相場の変更 基準外国為替相場については、米貨１ドル３０８円を２６２円としたものであり、裁定外国為替相場については、主なものをあげると、英貨の１ポンド８０２円５６を４５９円、スイス貨の1スイス・フラン８０円２１を１１１円、ドイツ貨の１ドイツ・マルク９５円５８を１１４円としたものである。