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  • 昭和52年度|
  • 第1章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7節 政府関係機関その他の団体|
  • 第2 政府関係機関の収入支出決算

医療金融公庫


(11) 医療金融公庫

 この公庫は、国民の健康な生活を確保するに足りる医療の適正な普及向上に資するため、私立の病院、診療所等の設置及びその機能の向上に必要な長期かつ低利の資金であって一般の金融機関が融通することを困難とするものを融通することを目的として設置されているもので、52年度末現在の資本金は115億円となっている。
 52年度の収入支出決算についてみると、収入では収入済額287億5072万余円、支出では、支出済額288億6470万余円、不用額7億2158万余円となっている。不用額の主なものは支払利息(支出予算現額258億4985万余円)の5億4434万余円である。

 上記の収入支出に係る業務実績の主なものは、貸付け2,960件850億円、貸付金回収368億8726万余円で、年度末における貸付金の残高は25,791件4144億8216万余円となっている。また、この貸付金残高のうち弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は1億6226万余円(うち1年以上延滞のもの1億5420万円)となっている。

 なお、52年度における損益についてみると、貸付金利息等の利益、借入金利息等の損失ともに329億5048万余円となっている。また、同年度末における借入金の残高は3946億3125万円(全額資金運用部資金からの借入金)となっている。