会計名及び科目 | 道路整備特別会計 | (項)道路事業費 |
治水特別会計(治水勘定) | (項)河川事業費 | |
部局等の名称 | 九州地方建設局 | |
工事名 | (大分)顕徳町宿舎建築工事 | |
工事の概要 | 鉄筋コンクリート造り3階建て延べ1,209m2 の職員宿舎建築工事のうち、く体等を施工する工事 | |
工事費 | 60,030,000円(当初契約額59,500,000円) | |
請負人 | 株式会社 溝口組 | |
契約 | 昭和52年11月 指名競争契約 | |
しゅん功検査 | 昭和53年3月 | |
支払 | 昭和52年12月及び53年4月 |
この工事は、外部足場費等の積算を誤ったため、契約額が約320万円割高になったと認められる。
(説明)
この工事は、九州地方建設局大分工事事務所の職員宿舎が老朽化したなどのため、鉄筋コンクリート造り3階建ての職員宿舎(延べ面積1,209m2
)を新築する工事のうち、く体等を施工するもので、この工事の予定価格の内訳についてみると、外部足場費(積算額4,258,500円)及び外部足場材料の運搬費(積算額168,300円)は、足場の仮設面積を5,100m2
と算出し、これに1m2
当たりの単価を乗じて計算していた。
しかして、上記の足場面積5,100m2
の計算についてみると、足場を建物の外壁面から0.6m離れた周囲に組み建てることとし、建物の縦方向の長さ54.90m及び横方向の長さ8.35mにそれぞれ1.2mを加えた56.10mと9.55mとを乗じ、これに高さ9.52mを乗じて算出した数値を足場面積としていた。しかし、この計算は誤りであって、足場面積は、建物の縦方向と横方向の長さにそれぞれ足場と建物との間隔(通常1.0m)の両端分2.0mを加えた長さの合計を2倍し、これに高さを乗じて算出すべきであり、このようにしたとすれば、正当な足場面積は1,280m2
となり、これにより外部足場費及び足場材料の運搬費を計算すると、それぞれ1,095,680円及び42,240円となる。
いま、仮に上記により工事費を修正計算すると、積算不足となっていた墨出現寸型板費110,000円を考慮しても総額56,783,820円となり、本件契約額はこれに比べて約320万円割高であったと認められる。