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  • 昭和52年度|
  • (別掲)特に記述を必要と認めた団体の団体別の決算(第1章 第7節 第4関係の分)

宇宙開発事業団


(31) 宇宙開発事業団

 この事業団は、人工衛星及び同衛星打上げ用ロケットの開発、打上げ及び追跡を総合的、計画的かつ効率的に行い、宇宙の開発及び利用の促進に寄与することを目的として設置されているもので、52事業年度末現在の資本金は3021億3215万余円(うち国の出資3020億9255万余円)となっている。
 52事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額736億2412万余円、支出では、支出決定済額647億8262万余円、翌事業年度繰越額203億0403万余円、不用額13億8258万余円となっている。
 翌事業年度繰越額の主なものは、ロケット開発費(支出予算現額224億8344万余円)の61億3708万余円、人工衛星開発費(同170億0806万余円)の57億6733万余円、ロケット打上及施設建設費(同174億7381万余円)の38億4193万余円、不用額の主なものは、ロケット開発費の3億2241万余円、追跡管制費(同162億7877万余円)の3億2145万余円、人工衛星開発費の2億8064万余円である。

 前記の支出に係る業務実績の主なものは、静止気象衛星「ひまわり」、実験用中容量静止通信衛星「さくら」、電離層観測衛星「うめ2号」の開発、打上げ、追跡管制及びNロケットの開発である。
 なお、52事業年度における損益についてみると、国庫補助金等の収益56億7963万余円、追跡管制費等の費用479億1359万余円で、422億3396万余円の欠損金を生じており、前事業年度からの繰越欠損金と合わせ1158億6110万余円が翌事業年度へ繰り越されている。