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  • 昭和52年度|
  • (別掲)特に記述を必要と認めた団体の団体別の決算(第1章 第7節 第4関係の分)

国際協力事業団


(33) 国際協力事業団

 この事業団は、開発途上にある海外地域(以下「開発途上地域」という。)に対する技術協力の実施及び青年の海外協力活動の促進に必要な業務を行い、開発途上地域等の社会の開発等に必要な資金で日本輸出入銀行等から供給を受けることが困難なものについてその円滑な供給を図り、これと併せて技術を提供するなどの業務を行い、並びに中南米地域等への海外移住の円滑な実施に必要な業務を行い、もってこられの地域の経済及び社会の発展に寄与し、国際協力の促進に資することを目的として設置されているもので、52事業年度末現在の資本金は448億3096万余円(全額国の出資)となっている。

 52事業年度の収入支出決算についてみると、一般、国内研修施設、開発投融資、入植地、移住投融資及び受託等事業の6勘定に区分されている。一般勘定の収入では収入決定済額352億8450万余円、支出では、支出決定済額352億3415万余円、翌事業年度への繰越額26億5926万余円、不用額9億8060万余円となっている。国内研修施設勘定の収入では収入決定済額5億4871万余円、支出では支出決定済額5億4871万余円、不用額1797万余円となっている。開発投融資勘定の収入では収入決定済額1億2371万余円、支出では、支出決定済額1億2371万余円、不用額1億6187万余円となっている。入植地勘定の収入では収入決定済額2億9456万余円、支出では、支出決定済額2億5411万余円、翌事業年度への繰越額290万余円、不用額8930万余円となっている。移住投融資勘定の収入では収入決定済額2億4257万余円、支出では、支出決定済額2億4257万余円、翌事業年度への繰越額667万余円、不用額310万余円となっている。受託等事業勘定の収入では収入決定済額29億3747万余円、支出では、支出決定済額28億6869万余円、翌事業年度への繰越額618万余円、不用額7億6533万余円となっている。

 翌事業年度への繰越額の主なものは、一般勘定の海外技術協力事業費(支出予算現額285億3830万余円)の22億3778万余円であり、不用額の主なものは、受託等事業勘定の海外開発計画調査事業費(支出予算現額35億0991万余円)の7億3390万余円である。

 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、開発途上地域への専門家の派遣1,451人、調査団の派遣272件、機材供与157件、開発投融資資金の貸付け等20件34億8047万円及び海外移住者の送り出し417人である。

 なお、52事業年度における損益についてみると、交付金収入等の収益391億4860万余円、海外技術協力事業費等の費用394億7779万余円で、3億2919万余円の損失金を生じており、前事業年度からの繰越損失と合わせ5億0746万余円が翌事業年度へ繰り越されている。