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  • 昭和55年度|
  • 第2章 所管別又は団体別の検査結果|
  • 第2節 団体別の検査結果|
  • 第3 日本電信電話公社|
  • 不当事項|
  • 不正行為

職員の不正行為による損害を生じたもの


(155)−(158) 職員の不正行為による損害を生じたもの

勘定名 (損益勘定) (資本勘定) (建設勘定)
部局等の名称 信越電気通信資材配給局、大分電気通信部、静岡電話局、ニッ井電報電話局

 上記の4部局において、関係職員の不正行為による損害を生じたものが、次表のとおり、4件17,085,093円(全額補てん済み)ある。

部局等の名称   不正行為期間
損害額

(155)

信越電気通信資材配給局
  昭和 年 月
   53.  5から
   55.  2まで

3,874,956

 

 

 本件は、上記部局において、庶務課社員が支出役の補助者兼出納役の補助者として支出又は出納の事務に従事中、関係帳票を作為して出納役の普通預金口座から正当支払額を水増しして現金を引き出し、水増し分を領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和56年2月、全額が同人から返納されている。

(156)

大分電気通信部    53.  4から
   55.  3まで
4,017,000

 本件は、上記部局において、建築課管財係長が固定資産管理役の補助者兼契約等担当役の補助者として固定資産の管理処分の事務に従事中、貸付契約期間が満了した土地を公印を盗用して使用許可書を作成するなどして引き続き使用させ、その貸付料を大分電気通信部建築課代表と称して開設した自己名義の預金口座に振り込ませこれを領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和55年9月、全額が同人から返納されている。

(157) 静岡電話局

   52. 11から
   56.  3まで

5,164,237
 本件は、上記部局において、営業部第二営業課社員が電話料金等の債権管理事務に従事中、訪問督促時に加入者から受領した滞納電話料金等や営業窓口締切後に来局した加入者から便宜受け入れた電話料金等を実際より過少に報告してその差額を領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和56年5月、全額が同人から返納されている。

(158)

ニッ井電報電話局    53.  7から
   55.  7まで
4,028,900

 本件は、上記部局において、業務係社員が電話加入申込みの受付け、承諾等の事務に従事中、申込者から銀行に払い込むよう依頼されて便宜預かった加入料及び設備料を銀行に払い込んだように関係帳票を作為してこれを領得したものである。
 なお、本件損害額については、昭和55年8月、全額が同人から返納されている。