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  • 昭和55年度|
  • 第2章 所管別又は団体別の検査結果|
  • 第2節 団体別の検査結果|
  • 第8日本道路公団|
  • 昭和54年度決算検査報告掲記の意見を表示し又は処置を要求した事項に対する処置状況

高速道路等の新設工事における岩石土工工事費の積算について


 高速道路等の新設工事における岩石土工工事費の積算について

(昭和54年度決算検査報告参照)

 日本道路公団で、高速道路等の新設工事における岩石土工工事費の積算において、土木工事積算要領の定めが適切でなかったため、軟岩の掘削に使用する機械の損料について、硬岩の場合と同一の増割率により割増しすることとしていて機械経費が過大なものとなっており、また、硬岩掘削における爆破経費等について、近年、岩石の爆破作業が大規模なものになったことから、爆破作業も効率的に行われるようになり、また、安価な爆薬が多く使用されるようになったなどのため、掘削費の積算が施工の実態に合わない過大なものとなっていると認められたので、機械損料の割増し及び爆破作業等の施工の実態について調査検討するなどして、上記積算要領を適正なものに改定し、もって予定価格積算の適正を期する要があると認め、昭和55年11月に是正改善の処置を要求した。
 これに対し、日本道路公団では、56年4月に土木工事積算要領を改定し、軟岩掘削における機械損料の割増しについては岩石の分類ごとに適正な率を定め、また、硬岩掘削の爆破経費等については施工の実態に適合するものとし、同月以降契約する工事から適用する処置を講じた。