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  • 昭和55年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

石炭並びに石油及び石油代替エネルギー対策特別会計


(10) 大蔵省、通商産業省及び労働省所管 石炭並びに石油及び石油代替エネルギー対策特別会計

 この特別会計は、国が行う石炭対策並びに石油及び石油代替エネルギー対策に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているもので、石炭勘定と石油及び石油代替エネルギー勘定の2勘定に区分して経理されており、その財源には主として原重油関税の収入及び一般会計からの繰入金が充てられている。
 なお、55年度において、新たに石油代替エネルギーの開発及び利用の促進対策に係る経理をこの会計で行うこととし、このため従来の石炭及び石油対策特別会計についてその名称を石炭並びに石油及び石油代替エネルギー対策特別会計に、同会計の石油勘定を石油及び石油代替エネルギー勘定にそれぞれ改めている。

(石炭勘定)

 55年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに1391億8326万余円、歳出では、支出済歳出額1223億1175万余円、翌年度繰越額105億0326万余円、不用額92億7586万余円となっている。
 翌年度繰越額の主なものは鉱害対策費(歳出予算現額603億0632万余円)の99億5239万余円、不用額の主なものは、石炭鉱業合理化安定対策費(同532億7585万余円)の43億3159万余円、鉱害対策費の26億4846万余円、炭鉱離職者援護対策費(同88億4815万余円)の12億0241万余円である。
 前記の支出に係る業務実績の主なものは、石炭鉱業合理化安定対策としての新エネルギー総合開発機構(55年9月30日以前は「石炭鉱業合理化事業団」)に対する坑内骨格構造整備拡充事業費補助金98億6981万余円及び石炭鉱業安定補給交付金87億3087万余円の交付、鉱害対策としての石炭鉱害事業団に対する鉱害復旧事業資金補助金428億8358万余円の交付及び産炭地域開発雇用対策としての49地方公共団体に対する産炭地域開発就労事業費補助金93億9276万余円の交付である。

(石油及び石油代替エネルギー勘定)

 55年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに3382億2311万余円、歳出では、支出済歳出額2688億1166万余円、翌年度繰越額574億0975万余円、不用額154億5367万余円となっている。
 翌年度繰越額の主なものは石油安定供給対策費(歳出予算現額2820億4148万余円)の486億5584万余円、不用額の主なものは石油安定供給対策費の105億7074万余円である。
 前記の支出に係る業務実績の主なものは、石油安定供給対策としての石油公団に対する出資金1336億5600万円の出資、石油備蓄増強等のための交付金516億3306万余円の交付及び石油代替エネルギー利用促進融資のための日本開発銀行に対する貸付金72億6900万円の貸付けである。