昭和５５年度決算検査報告
この特別会計は、国立学校の充実に資するとともに、その経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
５５年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額１兆３８０８億３２４１万余円、収納済歳入額１兆３７５５億４０３５万余円、不納欠損額５２億１０５０万余円、収納未済歳入額８１５６万余円、歳出では、支出済歳出額１兆３０８５億７５６０万余円、翌年度繰越額２８６億３２０７万余円、不用額３７億５６６９万余円となっている。
不納欠損額の主なものは授業料及入学検定料（徴収決定済額７２０億５１０２万余円）の５２億０５６０万余円であり、また、翌年度繰越額はすべて施設整備費（歳出予算現額２２１７億２５１７万余円）の分であり、不用額の主なものは、国立学校（同７２７０億６１１５万余円）の２３億５８８１万余円、大学附属病院（同２８２２億１８５６万余円）の５億６７２６万余円及び研究所（同８７８億９２３３万余円）の２億９８０６万余円である。
前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、国立大学９３校及び国立高等専門学校５４校等における教官の研究と学生の教育、国立大学医学部附属病院等５９病院（うち５５年度新設１病院）の運営である。
なお、５５年度末における借入金の現在額は２８４４億１７５０万円（全額資金運用部資金からの借入金）となっており、積立金の現在額は２２９億８１４９万余円となっている。