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  • 昭和55年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 政府関係機関の収入支出決算

沖縄振興開発金融公庫


(13) 沖縄振興開発金融公庫

 この公庫は、沖縄における産業の開発を促進するため、長期資金を供給することなどにより、一般の金融機関が行う金融及び民間の投資を補完し、又は奨励するとともに、沖縄の国民大衆、住宅を必要とする者、農林漁業者、中小企業者、病院その他の医療施設を開設する者、環境衛生関係の営業者等に対する資金で、一般の金融機関が融通することを困難とするものを融通し、もって沖縄における経済の振興及び社会の開発に資することを目的として設置されているもので、55年度末現在の資本金は249億5599万余円となっている。
 55年度の収入支出決算についてみると、収入では収入済額389億5543万余円、支出では、支出済額382億2756万余円、不用額7億2109万余円となっている。不用額の主なものは支払利息(支出予算現額356億0742万余円)の3億7396万余円である。

 上記の収入支出に係る業務実績の主なものは、貸付け12,481件1140億2853万余円、貸付金回収446億6334万余円で55年度末における貸付金の残高は80,391件5777億7441万余円となっている。また、この貸付金残高のうち弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は76億4761万余円(うち1年以上延滞のもの71億1011万余円)となっている。
 なお、55年度における損益についてみると、貸付金利息等の利益466億5610万余円、借入金利息等の損失464億7048万余円で、1億8561万余円の利益金を生じており、この利益金は本土産米穀資金特別勘定(琉球政府が食糧管理特別会計から長期年賦支払で買い入れた本土産米穀の売渡し代金を原資とする貸付けに関する経理を整理する勘定)において初めて生じたもので、全額が翌年度に同勘定の積立金として積み立てられている。また、55年度末における借入金の残高は5478億9978万余円(資金運用部資金、簡易生命保険及び郵便年金の積立金、米国商品融資公団等からの借入金)となっている。