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  • 昭和55年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他6団体の決算

森林開発公団


(5) 森林開発公団

 この公団は、地勢等の地理的条件が極めて悪く、かつ、豊富な森林資源の開発が十分に行われていない特定の地域内の森林を開発するために必要な林道の開設、改良等の事業を行うとともに、水源をかん養するため森林の造成を行い、林業生産の増大に資することを目的として設置されているもので、55事業年度末現在の資本金は1310億円(全額国の出資)となっており、同公団の会計は、林道、造林、管理の3勘定に区分して経理されている。

(林道勘定)

 55事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額230億2159万余円、支出では、支出決定済額228億4559万余円、翌事業年度繰越額5億3433万余円、不用額4418万余円となっている。翌事業年度への繰越額の主なものは、特定森林地域林道事業費における林道開設改良費(支出予算現額88億5506万余円)の3億4018万余円である。

 上記の支出に係る業務実績の主なものは、特定森林地域開発林道8路線(54km)、大規模林業圏開発林道18路線(29km)の建設である。
 なお、55事業年度における損益についてみると、賦課金収入等の利益23億0356万余円、支払利息等の損失21億7445万余円で、1億2910万余円の利益金を生じており、同事業年度末における積立金と合わせて7億7685万余円が翌事業年度に積立金として積み立てられている。また、55事業年度末における借入金の残高は325億3711万余円(全額資金運用部資金からの借入金)となっている。

(造林勘定)

 55事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額273億3847万余円、支出では、支出決定済額272億7882万余円、翌事業年度繰越額17億6080万余円、不用額2633万余円となっている。翌事業年度への繰越額の主なものは造林費(支出予算現額220億2546万余円)の17億4487万余円である。

 上記の支出に係る業務実績の主なものは、苗木の新植1,425件12,621ha、樹木の保育8,507件132,290haである。
 なお、55事業年度における損益についてみると、分収造林収入等の利益2億9521万余円、分収造林持分減価等の損失2億2995万余円で、6525万余円の利益金を生じており、同事業年度末における積立金と合わせて12億2945万余円が翌事業年度に積立金として積み立てられている。また、55事業年度末における借入金の残高は609億6000万円(全額資金運用部資金からの借入金)となっている。

(管理勘定)

 55事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額6億0360万余円、支出では、支出決定済額6億0360万余円、不用額2924万余円となっている。