農用地開発公団

（１５）　農用地開発公団

　この公団は、農畜産物の生産団地の建設に必要な農用地の開発、農業用施設の整備等を行うことにより、農畜産物の安定的供給と農業経営の合理化に資することを目的として設置されているもので、５５事業年度末現在の資本金は１４億３５２０万余円（全額国の出資）となっており、同公団の会計は一般勘定及び八郎潟特別勘定に区分して経理されている。

（一般勘定）

　５５事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額４９０億１２０２万余円、支出では、支出決定済額４９４億５２１９万余円、翌事業年度への繰越額４３億２２６８万余円、不用額２億３２００万余円となっている。翌事業年度への繰越額の主なものは、広域農業開発事業費（支出予算現額２９９億７９２３万余円）の２１億４５５４万余円である。

　上記の支出に係る業務実績の主なものは広域農業開発事業１７区域の実施である。
　なお、５５事業年度における損益についてみると、牧場事業収入等の利益２９億５９５３万余円、牧場事業費等の損失２５億５６４７万余円で、４億０３０６万余円の純利益を生じており、同事業年度末の積立金と合わせて２８億４０８９万余円が翌事業年度に積立金として積み立てられている。また、５５事業年度末における借入金の残高は７８５億７３１２万余円（全額資金運用部資金からの借入金）となっている。

（八郎潟特別勘定）

　５５事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額１９億７４９４万余円、支出では、支出決定済額１９億９９０３万余円、不用額１６０万余円となっている。
　なお、５５事業年度における損益についてみると、八郎潟事業収入等の利益１９億７４９４万余円、八郎潟事業費等の損失１９億６３１２万余円で、１１８２万余円の純利益を生じており、同事業年度末の積立金と合わせて１２億９７７１万余円が翌事業年度に積立金として積み立てられている。
　また、５５事業年度末における借入金の残高は１５１億０５８３万円（全額資金運用部資金からの借入金）となっている。