会計名及び科目 | 国立学校特別会計 (項)施設整備費 |
部局等の名称 | 新潟大学 |
購入物品 | 核磁気共鳴断層撮影システム |
購入物品の概要 | 診断の用に供するため核磁気共鳴現象を利用し身体の断層像を撮影する核磁気共鳴断層撮影装置、マルチフォーマットカメラ及び独立画像解析装置の3装置からなるシステム |
購入価額 | 427,800,000円 |
契約の相手方 | シーメンスメディカルシステムズ株式会社 |
契約 | 昭和62年10月12日 一般競争契約 |
受領検査 | 昭和63年3月25日 |
支払 | 昭和63年4月22日 |
上記システムの購入に当たり、独立画像解析装置に心臓画像のコンピュータ解析を可能にすることを目的とし特別仕様により付加することとした機器等(購入価額相当額約1202万円)の大部分が納入されていないのに、受領検査が適切でなく、これを見過ごしたため、特別仕様で定められた機能を全く発揮させることができない状況となっていて、これら機器等の購入はその目的を達していないと認められる。
(説明)
このシステムは、核磁気共鳴現象を利用し身体の断層像を撮影して診断の用に供するためのもので、断層像を撮影する核磁気共鳴断層撮影装置マグネトムH15、断層像をフィルムに記録するマルチフオーマットカメラ及び連続する平面画像を3次元画像に再構成する独立画像解析装置の3装置により構成されている。
そして、新潟大学では、このシステムの購入に当たって、独立画像解析装置に心臓画像のコンピュータ解析機能を付加するため、特別仕様として、〔1〕超音波診断装置及びビデオ等により記録された外部情報をA/Dコンパータに入力させる4chビデオマルチプレクサー、〔2〕〔1〕の機器により入力されたアナログ信号の外部情報をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ、〔3〕デジタル信号を画像解析する汎用画像処理ソフトウェア及び〔4〕これを処理するために増設した記憶装置8メガバイトユニットを付加することを仕様書に定めていた。
しかるに、本院において実際に納入された独立画像解析装置について調査したところ、これら機器等が一体として装備されることによりはじめて上記の心臓画像のコンピュータ解析機能が発揮されるものであるが、特別仕様のうち、〔4〕記憶装置8メガバイトユニットと〔3〕汎用画像処理ソフトウェアの一部とは装備されていたが、同ソフトウェアの大部分、〔1〕4chビデオマルチプレクサー及び〔2〕A/Dコンバータは納入されていないのに、新潟大学では、受領検査が適切でなく、これを見過ごしたため、特別仕様を付して意図した機能を全く発揮させることができない状況となっていた。
したがって、本件特別仕様として付加した機器等(購入価額相当額約1202万円)の購入はそめ目的を達していないと認められる。