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  • 平成10年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

郵便貯金特別会計


(33) 郵政省所管 郵便貯金特別会計

 この特別会計は、郵便貯金事業の経営に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、一般及び金融自由化対策特別の2勘定に区分して経理されており、その勘定別の10年度の歳入歳出決算、損益、積立金、借入金等、金融自由化対策資金の運用資産及び主な業務実績は次のとおりである。

(一般勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 10年度 (9年度)

千円 千円
(歳入)

 徴収決定済額 14,871,113,392 15,463,712,741
 収納済歳入額 14,871,113,392 15,463,712,741
(歳出)

 歳出予算現額 10,059,784,202 10,161,461,423
 支出済歳出額 9,960,800,889 9,715,360,638
 不用額 98,983,312 446,100,784

 不用額の主なものは、郵政事業特別会計へ繰入(歳出予算現額1兆1887億3044万余円)の786億1333万余円及び支払利子(同8兆6546億6151万余円)の57億3551万余円である。

2 損益

  区分 10年度 (9年度)

 利益
 (うち資金運用部預託金利子収入)
千円
9,120,674,096
(9,090,537,832)
千円
10,308,047,598
(10,274,634,082)
 損失
 (うち支払利子)
9,754,389,377
(8,671,641,066)
9,708,652,811
(8,627,710,549)
 利益金(△損失金) △633,715,280 599,394,786
(利益金又は損失金の処理)

 翌年度に積立金を減額して整理 633,715,280
 翌年度に積立金に組入れ 599,394,786

3 積立金

  区分 10年度末 (9年度末)

積立金現在額(注)
千円
4,728,106,111
千円
4,328,711,325

(注)  一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律(平成10年法律第137号)第2条の規定による10年度から14年度まで繰り入れる一般会計への特別繰入金総額1兆円のうち当年度繰入額2000億円は、全額積立金を減額して整理した。

4 主な業務実績

  区分 10年度末 (9年度末)

郵便貯金現在高
千円
252,586,730,528
千円
240,546,015,264
資金運用部への預託高 255,610,312,500 244,226,352,100

(金融自由化対策特別勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 10年度 (9年度)

千円 千円
(歳入)

 徴収決定済額 16,517,750,177 11,623,591,117
 収納済歳入額 16,517,750,177 11,623,591,117
(歳出)

 歳出予算現額 16,678,411,488 11,728,084,261
 支出済歳出額 16,509,106,746 11,617,037,780
 不用額 169,304,741 111,046,480

 不用額の主なものは、国債整理基金特別会計へ繰入(歳出予算現額4兆5616億4802万余円)の880億8403万余円及び諸支出金(同1127億1528万余円)の796億8920万余円である。

2 損益

  区分 10年度 (9年度)

 利益
千円
2,060,645,162
千円
2,018,436,879
 損失
 (うち借入金利子)
2,037,678,583
(2,002,135,824)
1,986,651,653
(1,950,615,287)
 利益金 22,966,579 31,785,225
(利益金の処理)

 翌年度に積立金に組入れ 22,966,579 31,785,225

3 借入金等

  区分 10年度末 (9年度末)

借入金現在額
(資金運用部資金)
千円
55,150,000,000
千円
45,650,000,000
積立金現在額 336,735,140 304,949,915

4 金融自由化対策資金の運用資産

  区分 10年度末 (9年度末)

有価証券現在額
千円
45,629,267,663
(注)
千円
37,823,934,994
預金現在額 224,638,262 225,004,481
貸付金現在額 943,178 924,972
寄託金現在額 9,340,100,000 7,640,100,000

(注)  このうち外貨債券の現在額は3,597,297,391千円である。その外貨による取得価額(14,064,275,485.33米ドルほか)を10年度末の実勢為替相場により円換算すると3,489,259,141千円となり、上記現在額を108,038,250千円下回ることとなる。

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「職員の不正行為による損害が生じたもの」(参照) を掲記した。