この事業団は、人工衛星及び人工衛星打上げ用ロケットの開発、打上げ及び追跡を総合的、計画的かつ効率的に行い、宇宙の開発及び利用の促進に寄与することを目的として設置されているものである。
その資本金は11事業年度末現在で2兆8195億6315万余円(うち国の出資2兆8195億2355万余円)となっている。
同事業団の11事業年度の収入支出決算、損益及び主な業務実績は次のとおりである。
1 収入支出決算
区分 | 11事業年度 | (10事業年度) |
千円 | 千円 | |
(収入) | ||
収入決定済額 | 252,841,315 | 240,509,843 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 260,410,156 | 237,326,671 |
支出決定済額 | 207,505,535 | 189,792,648 |
翌事業年度繰越額 | 41,199,452 | 43,385,804 |
不用額 | 11,705,168 | 4,148,218 |
翌事業年度繰越額の主なものは、人工衛星開発費(支出予算現額536億2113万余円)の115億9052万余円、ロケット開発費(同466億9573万余円)の103億9167万余円及び宇宙環境利用総合推進費(同549億7762万余円)の81億3429万余円である。また、不用額の主なものは情報収集衛星システム開発等受託費(同121億5399万余円)の115億4699万余円である。
2 損益
区分 | 11事業年度 | (10事業年度) |
千円 | 千円 | |
経常収益 | 22,810,358 | 18,787,200 |
(うち国庫補助金収入) | (14,568,310) | (14,083,781) |
経常費用 | 170,819,001 | 205,769,814 |
(うちロケット開発費) | (36,318,805) | (40,065,106) |
特別利益 | 2,319,920 | 308 |
特別損失 | 1,312,205 | 7,087,565 |
当期損失金 | 147,000,927 | 194,069,870 |
(損失金の処理) | ||
翌事業年度に繰越欠損金として整理 | 147,000,927 | 194,069,870 |
(繰越欠損金 | 2,162,657,291 | 1,968,587,421) |
3 主な業務実績
区分 | 11事業年度 | (10事業年度) |
(人工衛星) | ||
開発 | 9個 | 8個 |
追跡管制 | 5個 | 7個 |
(ロケット) | ||
開発 | 6機 | 7機 |
打上げ | 1機 | 1機 |
(宇宙環境利用実験) | ||
準備 | 1件 | 1件 |
なお、この事業団について検査した結果、「第4章 第2節 特定検査対象に関する検査状況」に「H−IIロケット及びM−Vロケットの開発について」 を掲記した。