平成１２年度決算検査報告
この公庫は、農林漁業者等に対し、農林漁業の生産力の維持増進又は食料の安定供給の確保に必要な長期かつ低利の資金で、農林中央金庫その他一般の金融機関が融通することを困難とするものを融通することを目的として設置されているものである。その資本金は12年度末現在で3111億3700万円となっている。
同公庫の12年度の収入支出決算、損益、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。
1 収入支出決算
| 区分 | 12年度 | (11年度) |
| 千円 | 千円 | |
| (収入) | ||
| 収入済額 | 209,488,515 | 237,513,588 |
| (支出) | ||
| 支出予算現額 | 203,504,111 | 223,926,407 |
| 支出済額 | 196,393,617 | 217,976,886 |
| 不用額 | 7,110,493 | 5,949,520 |
2 損益
| 区分 | 12年度 | (11年度) |
| 千円 | 千円 | |
| 経常収益 | 230,204,402 | 253,047,355 |
| (うち貸付金利息) | (133,724,884) | (144,719,202) |
| 経常費用 | 230,338,598 | 252,969,224 |
| (うち借入金利息) | (163,687,570) | (185,922,129) |
| 特別利益 | 144,532 | 10 |
| 特別損失 | 10,336 | 78,141 |
3 借入金
| 区分 | 12年度末 | (11年度末) |
| 千円 | 千円 | |
| 借入金残高 | 3,640,503,326 | 3,793,043,067 |
| (資金運用部資金等) |
4 主な業務実績
| 区分 | 12年度 | (11年度) | |
| 貸付け | 件数 | 14,741件 | 18,155件 |
| 金額 | 402,547,983千円 | 385,613,214千円 | |
| 貸付金回収等 | 金額 | 513,812,301千円 | 510,224,194千円 |
| (うち繰上償還) | (207,992,053千円) | (200,018,947千円) | |
| (うち貸付金償却) | (17,787,730千円) | (15,981,251千円) | |
| 年度末貸付金残高 | 件数 | 431,369件 | 477,922件 |
| 金額 | 3,969,766,324千円 | 4,081,030,643千円 | |
| 上記のうち民間金融関のリスク管理債権の開示基準を参考に公庫において開示している債権(注) | |||
| 破綻先債権 | 7,697,915千円 | 12,879,577千円 | |
| 延滞債権 | 158,985,280千円 | 86,476,781千円 | |
| 3カ月以上延滞債権 | 10,596,280千円 | 12,386,755千円 | |
| 貸出条件緩和債権 | 41,977,405千円 | 99,636,822千円 | |
| 計 | 219,256,882千円 | 211,379,937千円 | |
| (注) 11年度と12年度では異なる基準によっているため、両年度間の比較はできない。 | |||
| 貸倒引当金 | 21,025,437千円 | 23,488,563千円 | |
| (貸倒引当金計上率)(注) | (5.4/1000) | (5.8/1000) | |
| (注) 貸倒引当金に計上できる金額は、当該事業年度末における貸付金残高(貸付受入金残高を控除)に6/1000を乗じて得た金額の範囲内とされている。 | |||
なお、この公庫について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「林業基盤整備資金の貸付けに当たり、担保不動産に対する抵当権の設定を怠ったため、貸付金債権の回収が不能となったもの」 を、「第4章 特定検査対象に関する検査状況」に「財投機関の決算分析について」 を掲記した。