この特別会計は、外国貿易その他の対外取引において生ずる為替取引の制限その他通常の保険によって救済することができない危険を保険する制度を確立することによって、外国貿易その他の対外取引の健全な発達を図ることを目的とする貿易保険に対して、政府の再保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
なお、同特別会計は、貿易保険法(昭和25年法律第67号)の一部改正等により、13年4月1日、政府が行っていた貿易保険事業を承継して独立行政法人日本貿易保険が設置され、政府は同法人から再保険の引受けを行うこととなったことに伴い、従来の貿易保険特別会計の名称が改められたものである。
同特別会計の13年度の歳入歳出決算、損益、異常危険準備金及び主な業務実績は次のとおりである。
1 歳入歳出決算
区分 | 13年度 | (12年度) |
千円 | 千円 | |
(歳入) | ||
徴収決定済額 | 197,376,839 | 148,733,944 |
収納済歳入額 | 191,171,442 | 139,358,327 |
収納未済歳入額 | 6,205,396 | 9,375,617 |
(歳出) | ||
歳出予算現額 | 81,951,479 | 116,877,174 |
支出済歳出額 | 36,562,243 | 40,177,931 |
不用額 | 45,389,235 | 76,699,242 |
不用額の主なものは、再保険費(歳出予算現額701億1390万余円)の340億2029万余円である。
2 損益
区分 | 13年度 | (12年度) |
千円 | 千円 | |
利益 | 120,355,374 | 171,336,178 |
(うち再保険料) | (28,924,644) | (—) |
(うち保険料及再保険料) | (—) | (31,311,123) |
損失 | 136,509,184 | 171,336,178 |
(うち再保険金) | (33,951,846) | (—) |
(うち保険金及再保険金) | (—) | (32,407,418) |
損失金 | 16,153,810 | — |
前年度繰越利益金 | 85,904,909 | 85,904,909 |
翌年度繰越利益金 | 69,751,099 | 85,904,909 |
3 異常危険準備金
区分 | 13年度末 | (12年度末) |
千円 | 千円 | |
異常危険準備金現在額 | 374,124,399 | 374,124,399 |
4 主な業務実績
区分 | 13年度 | (12年度) | |
再保険引受 | 件数 | 366,087件 | — |
金額 | 15,451,658,748千円 | — | |
保険引受 | 件数 | — | 413,805件 |
金額 | — | 17,122,782,951千円 | |
再保険金支払 | 件数 | 494件 | — |
金額 | 33,951,846千円 | — | |
保険金支払 | 件数 | — | 553件 |
金額 | — | 32,407,418千円 |
なお、この特別会計について検査した結果、「第4章 特定検査対象に関する検査状況」に「特別会計の決算分析について」 を掲記した。