この独立行政法人は、農業に関する技術上の試験及び研究等を行うことにより、農業に関する技術の向上に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は13事業年度末現在で2385億0275万余円(全額国の出資)となっている。
同法人の13事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
なお、同法人は、13年4月1日、独立行政法人農業技術研究機構法(平成11年法律第192号)附則第5条の規定により国が有する権利及び義務のうち農林水産省の農業研究センター及び野菜・茶業試験場ほか5試験場に関する権利及び義務を承継して設立されたものである。
1 貸借対照表
区分 | 13事業年度末 | |
千円 | ||
資産 | 253,992,692 | |
(うち建物) | (55,526,693) | |
(うち土地) | (168,529,823) | |
負債 | 13,626,362 | |
(うち未払金) | (3,673,584) | |
(うち資産見返負債) | (8,888,236) | |
資本 | 240,366,329 | |
(うち資本金) | (238,502,758) | |
(うち資本剰余金) | (△1,496,638)(注) |
2 損益計算書
区分 | 13事業年度 | |
千円 | ||
経常費用 | 40,457,867 | |
(うち研究業務費) | (32,069,367) | |
経常収益 | 40,541,268 | |
(うち運営費交付金収益) | (35,127,413) | |
(うち受託収入) | (3,772,337) | |
経常利益 | 83,401 | |
臨時損失 | 4,923,968 | |
臨時利益 | 8,200,775 | |
当期総利益 | 3,360,208 | |
(利益の処分) | ||
積立金 | 3,360,208 |
3 主な業務実績
平成14年産麦を変える新品種の開発
自給率向上を目指した大豆の品質向上と増収技術の開発
消費者ニ一ズに応える安全で新鮮な野菜生産と畜産技術の開発
健康で豊かな生活を創造する果物と花の新技術開発
イネゲノム解析の成果を生かした作物研究の革新
なお、この法人について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「独立行政法人の会計経理について、資産及び費用等の認識・計上処理を適切に行い、正確な財務諸表等の作成を期するよう是正改善の処置を要求したもの」 を、「第4章 特定検査対象に関する検査状況」に「独立行政法人の政府受託事業に係る経理について」 を掲記した。