平成１５年度決算検査報告
この公団は、通行又は利用について料金を徴収することができる道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を総合的かつ効率的に行うことなどによって、道路の整備を促進し、円滑な交通に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は１５事業年度末現在で２兆２８４８億６５０４万余円（全額国の出資）となっている。
同公団の１５事業年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
１ 収入支出決算
| 区分 | 15事業年度 | (14事業年度) |
| 千円 | 千円 | |
| (収入) | ||
| 収入決定済額 | 4,975,512,737 | 5,281,234,677 |
| (支出) | ||
| 支出予算現額 | 5,258,224,631 | 5,555,362,081 |
| 支出決定済額 | 4,903,142,791 | 5,325,710,925 |
| 翌事業年度繰越額 | 244,659,627 | 170,608,363 |
| 不用額 | 110,422,212 | 59,042,792 |
翌事業年度繰越額の主なものは、高速道路建設費（支出予算現額１兆０４７８億１９３２万余円）の２０５６億８３６３万余円、一般有料道路建設費（同９２２億１９１６万余円）の２８１億１８９６万余円及び高速道路改良費（同１４３３億２７７７万余円）の３３億１８４４万余円である。また、不用額の主なものは、業務外支出（道路債券の償還金及び支払利息等。同３兆２４５８億７５００万円）の４１２億４６０６万余円、高速道路建設費の３５０億円及び高速道路管理費（同２７８１億７４００万円）の１７２億７３６４万余円である。
２ 損益
| 区分 | 15事業年度 | (14事業年度) |
| 千円 | 千円 | |
| 経常収益 | 2,108,914,693 | 2,073,948,226 |
| (うち道路料金収入) | (2,069,938,504) | (2,054,848,824) |
| 経常費用 | 2,107,569,946 | 1,914,045,207 |
| 特別損失 | − | 157,852,192 |
| 当期利益金 | 1,344,746 | 2,050,826 |
| (利益金の処理) | ||
| 積立金として整理 | 1,344,746 | 2,050,826 |
３ 借入金等
| 区分 | 15事業年度末 | (14事業年度末) |
| 千円 | 千円 | |
| 借入金残高 (財政融資資金等) | 9,666,236,267 | 9,511,962,806 |
| 道路債券発行残高 | 17,287,580,000 | 17,041,155,000 |
| 積立金残高 | 38,527,198 | 37,182,451 |
４ 主な業務実績
| 区分 | 15事業年度 | (14事業年度) | |||
| 供用(事業年度末現在) | 高速道路 | 44路線 | 7,301km | 44路線 | 7,187km |
| 一般有料道路 | 64路線 | 921km | 62路線 | 891km | |
| 建設 | 高速道路 | 29路線 | 1,891km | 29路線 | 2,116km |
| 一般有料道路 | 22路線 | 557km | 22路線 | 562km | |
なお、この公団について検査した結果、「第３章 個別の検査結果」に「職員の不正行為による損害が生じたもの」 を、「第４章 特定検査対象に関する検査状況」に「道路関係四公団における土地及び物品の資産管理について」 を掲記した。