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  • 平成16年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

農林水産省所管  農業共済再保険特別会計


(17)農林水産省所管  農業共済再保険特別会計

 この特別会計は、国が経営する農業共済再保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、再保険金支払基金、農業、家畜、果樹、園芸施設及び業務の6勘定に区分して経理されており、その勘定別の16年度の歳入歳出決算、損益、積立金及び主な業務実績は次のとおりである。

(再保険金支払基金勘定)

 この勘定は、異常災害の発生に伴う農業勘定等における再保険金支払財源の不足に充てるための一般会計からの受入金に関する経理を行うものである。

歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 19,832,605 18,568,633
 収納済歳入額 19,832,605 18,568,633
(歳出)    
 歳出予算現額 15,147,315 17,837,986
 支出済歳出額 8,169,705 10,993,301
 不用額 6,977,609 6,844,685

(農業勘定)

 この勘定は、農業者が、風水害等による水稲、陸稲、麦、畑作物及び蚕繭の減収等によって受ける損害につき、農業共済組合等が支払う共済金について農業共済組合連合会が負う保険責任のうち、次のものを再保険する事業に関する経理を行うものである。
(ア) 水稲、陸稲及び麦については通常の災害を超える損害のうち農業共済組合連合会の負担分を超える部分の全額
(イ) 畑作物及び蚕繭については通常の災害を超える損害の一定の割合

1 歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 35,291,077 92,358,738
 収納済歳入額 35,291,077 92,358,738
(歳出)    
 歳出予算現額 39,652,312 95,365,074
 支出済歳出額 34,847,486 92,243,247
 不用額 4,804,825 3,121,826

2 損益

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
利益 32,247,763 34,081,290
(うち再保険料) (24,967,090) (26,809,508)
損失 34,957,067 92,358,738
(うち再保険金) (27,684,118) (85,096,561)
損失金 2,709,304 58,277,447
前年度繰越利益金 11,589,196 69,866,643
翌年度繰越利益金 8,879,891 11,589,196

3 積立金

区分 16年度末 (15年度末)
  千円 千円
積立金現在額 11,589,196 22,582,496

4 主な業務実績

区分 16年度 (15年度)
(共済引受)    
 水稲 153万ha 149万ha
 麦 23万ha 23万ha
 畑作物 21万ha 21万ha
(再保険金支払)    
 水稲 23,694,036千円 81,796,761千円
 畑作物 3,331,444千円 2,261,454千円
 麦 654,714千円 1,038,346千円

(家畜勘定)

 この勘定は、農業者が、家畜の死亡、疾病等によって受ける損害につき、農業共済組合等が支払う共済金について農業共済組合連合会が負う保険責任のうち、伝染病等による異常事故については損害の全額を、また、それ以外の事故については損害の一定の割合を再保険する事業に関する経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 44,106,579 43,793,491
 収納済歳入額 44,106,579 43,793,491
(歳出)    
 歳出予算現額 37,932,417 36,901,194
 支出済歳出額 32,077,397 31,961,858
 不用額 5,855,019 4,939,335

2 損益

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
利益 44,111,392 43,789,072
(うち再保険料) (22,791,664) (22,744,299)
損失 43,599,318 43,531,635
(うち再保険金) (22,331,648) (22,645,230)
利益金 512,074 257,436
前年度繰越利益金 30,082,384 29,824,947
翌年度繰越利益金 30,594,458 30,082,384

3 積立金

区分 16年度末 (15年度末)
  千円 千円
積立金現在額 30,067,191 29,805,335

4 主な業務実績

区分 16年度 (15年度)
(共済引受)    
 牛 463万頭 462万頭
 肉豚 169万頭 170万頭
 種豚 18万頭 18万頭
 馬 3万頭 3万頭
(再保険金支払)    
 牛 20,542,428千円 20,654,320千円
 肉豚 952,560千円 1,039,920千円
 馬 497,770千円 593,519千円
 種豚 338,889千円 357,470千円

(果樹勘定)

 この勘定は、農業者が、風水害等による果実の減収、樹体の損傷等によって受ける損害につき、農業共済組合等が支払う共済金について農業共済組合連合会が負う保険責任のうち、通常の災害を超える損害の一定の割合を再保険する事業に関する経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 10,559,220 7,302,725
 収納済歳入額 10,559,220 7,302,725
(歳出)    
 歳出予算現額 10,105,340 10,349,249
 支出済歳出額 7,534,132 3,138,774
 不用額 2,571,207 7,210,474

2 損益

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
利益 6,461,465 7,302,725
(うち再保険料) (3,011,906) (3,572,122)
損失 9,964,672 6,039,706
(うち再保険金) (6,987,485) (2,679,981)
利益金(△損失金) △3,503,207 1,263,019
前年度繰越損失金 33,402,698 34,665,718
翌年度繰越損失金 36,905,906 33,402,698

3 主な業務実績

区分 16年度 (15年度)
(共済引受)    
 うんしゅうみかん 1092万本 1121万本
 いよかん 359万本 389万本
 りんご 331万本 341万本
 なし 178万本 184万本
 指定かんきつ 145万本 139万本
(再保険金支払)    
 りんご 2,907,168千円 446,411千円
 なし 1,505,094千円 331,063千円
 うんしゅうみかん 1,459,542千円 294,226千円
 もも 320,485千円 104,530千円
 かき 199,102千円 16,622千円

(園芸施設勘定)

 この勘定は、農業者が、風水害等による園芸施設の損傷等によって受ける損害につき、農業共済組合等が支払う共済金について農業共済組合連合会が負う保険責任のうち、損害の一定の割合を、また、同連合会の事業年度ごとに通常の災害を超える損害の一定の割合を再保険する事業に関する経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 4,610,424 3,945,025
 収納済歳入額 4,610,424 3,945,025
(歳出)    
 歳出予算現額 4,640,729 4,629,917
 支出済歳出額 4,150,240 2,549,859
 不用額 490,488 2,080,057

2 損益

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
利益 3,581,788 3,945,025
(うち再保険料) (1,054,766) (984,251)
損失 6,764,249 3,070,928
(うち再保険金) (2,145,900) (522,543)
利益金(△損失金) △3,182,460 874,096
前年度繰越利益金 16,213,092 15,338,995
翌年度繰越利益金 13,030,631 16,213,092

3 積立金

区分 16年度末 (15年度末)
  千円 千円
積立金現在額 16,213,092 15,338,995

4 主な業務実績

区分 16年度 (15年度)
(共済引受)    
 園芸施設 72万棟 71万棟
(再保険金支払)    
 園芸施設 2,145,900千円 522,543千円

(業務勘定)

歳入歳出決算

区分 16年度 (15年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 1,169,502 1,159,686
 収納済歳入 1,169,502 1,159,686
(歳出)    
 歳出予算現額 1,225,713 1,225,623
 支出済歳出額 1,159,274 1,159,686
 不用額 66,438 65,936

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「牛に係る家畜共済事業の運営において、牛個体識別台帳に記録されている情報を利用するなどして、牛の異動情報を適切に把握することにより、共済金の算定を適正に行うよう改善させたもの」 を掲記した。