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  • 平成17年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3]独立行政法人及び国立大学法人の決算|
  • (独立行政法人)

雇用・能力開発機構


(24)独立行政法人雇用・能力開発機構

 この独立行政法人は、労働者の有する能力の有効な発揮及び職業生活の充実を図るため、雇用管理の改善に対する援助、公共職業能力開発施設の設置及び運営等の業務を行うとともに、勤労者の計画的な財産形成の促進の業務を行うことにより、良好な雇用の機会の創出その他の雇用開発、職業能力の開発及び向上並びに勤労者の生活の安定を図り、もって労働者の雇用の安定その他福祉の増進と経済の発展に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は17事業年度末現在で7892億8644万余円(うち国の出資7889億4440万余円)となっている。
 同法人の会計は、一般、財形及び宿舎等の3勘定に区分して経理されている。
 なお、炭鉱援護勘定に区分して経理されていた業務は16事業年度をもって終了したことにより、同勘定は廃止された。
 同法人の勘定別の17事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。

(一般勘定)

 この勘定は、雇用管理の改善に対する援助、公共職業能力開発施設の運営等、介護労働者の福祉の増進に係る事業、雇用促進融資に係る債権の管理及び回収などに関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

 区分
17事業年度末
(16事業年度末)
 
千円
千円
資産
365,909,262
380,132,929
(うち建物)
(185,592,160)
(192,222,968)
(うち土地)
(58,741,529)
(58,488,436)
負債
88,405,611
86,517,980
(うち運営費交付金債務)
(15,323,107)
(10,483,628)
(うち未払金)
(13,678,329)
(14,065,743)
(うち長期借入金)
(25,291,572)
(28,470,728)
資本
277,503,650
293,614,948
(うち資本金)
(302,543,547)
(302,543,547)
(うち資本剰余金)
(△29,871,199)
(△14,434,544)
(うち利益剰余金)
(4,831,303)
(5,505,946)

 損益外減価償却累計額△30,059,126千円が含まれている。


2 損益計算書

 区分
17事業年度
(16事業年度)
 
千円
千円
 経常費用
128,476,439
130,713,554
 (うち業務費)
(117,235,605)
(117,690,692)
 (うち一般管理費)
(8,976,071)
(10,348,040)
 経常収益
127,801,796
130,306,230
 (うち運営費交付金収益)
(82,539,467)
(84,303,726)
 (うち補助金等収益)
(36,899,749)
(36,052,033)
 経常損失
674,643
407,323
 臨時損失
11,263
 臨時利益
695
 当期純損失
674,643
417,892
 目的積立金取崩額
623,225
114,442
 当期総損失
51,418
303,449
(損失の処理)
 
 
 (当期未処理損失)
 
 
 当期総損失
51,418
303,449
 (損失処理額)
 
 
  雇用促進融資業務積立金取崩額
51,418
130,845
  積立金取崩額
172,604

3 主な業務実績

 区分
 
17事業年度
(16事業年度)
公共職業能力開発施設等の運営
 
212箇所
211箇所
助成金の交付
件数
64,628件
69,006件
 
金額
16,209,459千円
18,311,082千円
福祉施設等設置資金貸付金の回収
金額
3,454,612千円
5,617,596千円
福祉施設等設置資金事業年度末貸付金残高
件数
497件
580件
 
金額
17,769,936千円
21,224,549千円
  上記貸付金残高の独立行政法人会計基準による分類
 
 
   一般債権
9,345,193千円
11,010,643千円
   貸倒懸念債権
5,335,200千円
6,155,878千円
   破産更生債権等
3,089,542千円
4,058,028千円
   貸倒引当金
3,688,298千円
3,838,103千円
 
貸倒引当金は、一般債権については貸倒引当率を、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については個別に回収可能額を勘案し、回収不能見込額を計上している。

(財形勘定)

 この勘定は、勤労者の計画的な財産形成を促進するため、財産形成持家資金等の貸付け等の事業に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

 区分
17事業年度末
(16事業年度末)
 
千円
千円
資産
904,325,933
877,970,673
(うち財形融資貸付金)
(856,613,694)
(832,538,073)
(うち財形融資資金貸付金)
(26,105,887)
(22,912,724)
負債
936,116,307
915,320,383
(うち運営費交付金債務)
(43,313)
(37,254)
(うち1年内償還債券)
(150,800,000)
(160,100,000)
(うち雇用・能力開発債券)
(629,800,000)
(612,300,000)
資本
△31,790,374
△37,349,710
(うち資本金)
(1,000,000)
(1,000,000)
(うち繰越欠損金)
(△32,790,374)
(△38,349,710)

2 損益計算書

 区分
17事業年度
(16事業年度)
 
千円
千円
 経常費用
10,220,897
12,027,059
 (うち財務費用)
(8,522,154)
(10,186,979)
 経常収益
15,780,233
15,302,213
 (うち業務収益)
(13,470,671)
(13,443,271)
 (うち補助金等収益)
(1,101,569)
(1,182,869)
 経常利益
5,559,335
3,275,154
 当期純利益
5,559,335
3,275,154
 当期総利益
5,559,335
3,275,154
(損失の処理)
 
 
 (当期未処理損失)
 
 
 当期総利益
5,559,335
3,275,154
 前期繰越欠損金
38,349,710
41,624,864
 (損失処理額)
 
 
 次期繰越欠損金
32,790,374
38,349,710

3 主な業務実績

 区分
17事業年度
(16事業年度)
財形融資貸付け
件数
4,510件
6,055件
 
金額
99,945,080千円
129,764,300千円
同貸付金回収
金額
76,578,910千円
82,992,823千円
事業年度末貸付金残高
件数
65,352件
64,211件
 
金額
857,089,850千円
833,723,681千円
上記貸付金残高の独立行政法人会計基準による分類
 
 
   一般債権
856,626,746千円
832,590,532千円
   貸倒懸念債権
18,057千円
6,083千円
   破産更生債権等
445,046千円
1,127,065千円
   貸倒引当金
444,279千円
1,185,608千円
 
貸倒引当金は、一般債権については貸倒引当率を、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については個別に回収可能額を勘案し、回収不能見込額を計上している。

(宿舎等勘定)

 この勘定は、移転就職者のための宿舎の譲渡又は廃止及びそれまでの間の運営等に関する経理を行うものである。

1 貸借対照表

 区分
17事業年度末
(16事業年度末)
 
千円
千円
資産
489,045,920
498,641,390
(うち建物)
(211,289,563)
(219,115,923)
(うち土地)
(240,108,775)
(240,587,098)
負債
9,777,443
8,999,748
(うち前受金)
(3,109,355)
(3,058,144)
(うち長期預り金)
(5,080,864)
(5,083,131)
資本
479,268,477
489,641,642
(うち資本金)
(485,742,900)
(488,893,182)
(うち資本剰余金)
(△22,874,049)
(△11,592,358)
(うち利益剰余金)
(16,399,626)
(12,340,818)

 損益外減価償却累計額分である。


2 損益計算書

 区分
17事業年度
(16事業年度)
 
千円
千円
経常費用
37,062,081
43,493,466
(うち業務費)
(36,841,761)
(43,217,289)
経常収益
41,120,952
43,047,313
(うち業務収益)
(40,600,816)
(41,323,596)
(うち補助金等収益)
(358,109)
(1,225,248)
経常利益(△経常損失)
4,058,870
△446,152
臨時損失
62
24,516
臨時利益
1,450
当期純利益(△当期純損失)
4,058,807
△469,219
当期総利益(△当期総損失)
4,058,807
△469,219
(利益の処分又は損失の処理)
 
 
(当期未処分利益又は当期未処理損失)
 
 
当期総利益(△当期総損失)
4,058,807
△469,219
(利益処分額又は損失処理額)
 
 
積立金
4,058,807
積立金取崩額
469,219

3 主な業務実績

 区分
17事業年度
(16事業年度)
雇用促進住宅
141,842戸
142,444戸
福祉施設の運営
21箇所

 なお、この法人について検査した結果、「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「財投機関における財政投融資改革後の財務状況と特殊法人等改革に伴う財務処理の状況について」 及び「政府出資法人における内部監査等の状況について」 を掲記した。