この独立行政法人は、療養施設、健康診断施設及び労働者の健康に関する業務を行う者に対して研修、情報の提供、相談その他の援助を行うための施設の設置及び運営等を行うことにより労働者の業務上の負傷又は疾病に関する療養の向上及び労働者の健康の保持増進に関する措置の適切かつ有効な実施を図るとともに、未払賃金の立替払事業等を行い、もって労働者の福祉の増進に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は17事業年度末現在で1562億0220万余円(全額国の出資)となっている。
同法人の17事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
1 貸借対照表
区分
|
17事業年度末
|
(16事業年度末)
|
千円
|
千円
|
|
資産
|
450,758,430
|
447,277,838
|
(うち建物)
|
(155,622,370)
|
(155,836,017)
|
(うち土地)
|
(77,455,594)
|
(77,332,159)
|
負債
|
312,303,377
|
303,412,538
|
(うち資産見返補助金等)
|
(22,208,114)
|
(24,232,377)
|
(うち退職給付引当金)
|
(200,354,649)
|
(201,953,895)
|
資本
|
138,455,052
|
143,865,299
|
(うち資本金)
|
(156,202,208)
|
(156,295,370)
|
(うち資本剰余金)
|
(2,192,021)
|
(264,418)
|
(うち繰越欠損金)
|
(19,939,177)
|
(12,694,489)
|
2 損益計算書
区分
|
17事業年度
|
(16事業年度)
|
千円
|
千円
|
|
経常費用
|
291,732,534
|
298,053,540
|
(うち医療事業費)
|
(273,443,972)
|
(273,220,757)
|
(うち未払賃金立替払業務費用)
|
(14,338,193)
|
(19,948,968)
|
経常収益
|
285,080,882
|
287,041,681
|
(うち医療事業収入)
|
(256,464,542)
|
(251,521,221)
|
(うち補助金等収益)
|
(14,784,103)
|
(20,600,930)
|
経常損失
|
6,651,652
|
11,011,859
|
臨時損失
|
593,035
|
1,682,630
|
当期純損失
|
7,244,687
|
12,694,489
|
当期総損失
|
7,244,687
|
12,694,489
|
(損失の処理)
|
||
(当期未処理損失)
|
||
当期総損失
|
7,244,687
|
12,694,489
|
前期繰越欠損金
|
12,694,489
|
—
|
(損失処理額)
|
||
次期繰越欠損金
|
19,939,177
|
12,694,489
|
3 主な業務実績
区分
|
17事業年度
|
(16事業年度)
|
|
労災病院
|
38箇所
|
38箇所
|
|
入院患者延べ数
|
4,430千人
|
4,540千人
|
|
外来患者延べ数
|
8,448千人
|
8,858千人
|
|
未払賃金立替払
|
件数
|
3,259件
|
3,527件
|
金額
|
18,398,680千円
|
26,503,941千円
|
|
立替払金回収
|
金額
|
6,033,293千円
|
9,286,664千円
|
なお、この法人について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「未払賃金立替払事業の実施に当たり、事務処理要領を整備し、認定事業場通知書を活用することなどにより、事業主等に対する求償債権の管理事務を適切に行うよう改善させたもの」 を、「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「財投機関における財政投融資改革後の財務状況と特殊法人等改革に伴う財務処理の状況について」 を掲記した。