この特別会計は、国が行う外国為替等の売買及びこれに伴う取引を円滑にするため置かれた外国為替資金の運営に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
同特別会計の18年度の歳入歳出決算、損益、積立金、基準外国為替相場(注1)
等の変更などによる外国為替等評価損益等並びに主な資産運用及び政府短期証券(外国為替資金証券)の発行は次のとおりである。
(ア) 歳入歳出決算
区分
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18年度
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(17年度)
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千円
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千円
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(歳入)
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徴収決定済額
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3,911,358,318
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3,015,033,083
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収納済歳入額
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3,911,358,318
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3,015,033,083
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(歳出)
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歳出予算現額
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1,056,327,889
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1,093,600,199
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支出済歳出額
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379,128,114
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49,692,381
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不用額
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677,199,774
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1,043,907,817
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不用額の主なものは、国債整理基金特別会計へ繰入(歳出予算現額5653億3141万余円)の2111億9731万余円及び諸支出金(同398億6806万余円)の158億2070万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが4500億円ある。)
(イ) 損益
区分
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18年度
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(17年度)
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千円
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千円
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利益
(うち運用収入) |
3,911,358,318
(3,906,601,552) |
3,015,033,083
(3,013,835,811) |
損失
(うち借入金利子) |
379,128,114
(351,707,321) |
49,692,381
(7,555,996) |
利益金
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3,532,230,204
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2,965,340,702
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(利益金の処理)
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翌年度に積立金として積立て
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1,903,230,204
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1,343,340,702
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翌年度に一般会計に繰入れ(注2)
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1,629,000,000
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1,622,000,000
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(ウ) 積立金
区分
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18年度末
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(17年度末)
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千円
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千円
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積立金現在額
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15,552,443,090
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14,209,102,388
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(エ) 基準外国為替相場等の変更などによる外国為替等評価損益等
区分
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18年度
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(17年度)
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千円
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千円
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外国為替等繰越評価損
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8,424,275,580
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11,419,288,564
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外国為替等評価益
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3,857,971,220
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2,995,012,984
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(オ) 主な資産運用及び政府短期証券(外国為替資金証券)の発行
区分
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18年度末
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(17年度末)
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千円
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千円
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a 主な資産運用
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円貨預け金現在額
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17,401,257,320
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15,755,153,807
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外貨証券現在額
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82,234,310,249
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75,501,395,632
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b 政府短期証券(外国為替資金証券)の発行
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政府短期証券(外国為替資金証券)現在額
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99,324,640,000
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95,974,720,000
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基準外国為替相場 18年1月1日から6月30日までは米貨1ドルにつき113円、18年7月1日から12月31日までは116円、19年1月1日から6月30日までは117円である。
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翌年度に一般会計に繰入れ 18年度の繰入れについては、特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)附則第259条の規定に基づくものであり、17年度の繰入れについては、旧外国為替資金特別会計法(昭和26年法律第56号)第13条の規定に基づくものである。
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なお、この特別会計について検査した結果、この章の「第1節第4 個別の決算等」に「外国為替資金特別会計の状況」 を掲記した。