この特別会計は、産業の開発及び貿易の振興のために国の財政資金をもって出資及び貸付けを行うことにより国民経済の発展と国民生活の向上に資することを目的として、その経理を一般会計と区分して行うため設置されていたものである。
同特別会計は、産業投資及び社会資本整備の2勘定に区分して経理されている。
なお、同特別会計は、特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)により19年4月1日に廃止されたが、同法により、19年度の末日までの期間に限り暫定的に設置することとされていた。そして、19年度の末日において、同特別会計の産業投資勘定に所属していた権利及び義務は財政投融資特別会計の投資勘定に、社会資本整備勘定に所属していた権利及び義務は一般会計に、それぞれ帰属するものとされた。
産業投資特別会計の勘定別の19年度の歳入歳出決算、損益、利益積立金(注)
及び主な業務実績は次のとおりである。
ア 産業投資勘定
(ア)歳入歳出決算
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区分
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19年度
千円
|
(18年度)
千円
|
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(歳入)
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|||
徴収決定済額
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215,216,096
|
267,182,681
|
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収納済歳入額
|
215,216,096
|
267,182,681
|
|
(歳出)
|
|||
歳出予算現額
|
114,047,834
|
166,755,454
|
|
支出済歳出額
|
88,577,448
|
152,199,111
|
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翌年度繰越額
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574,000
|
2,055,000
|
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不用額
|
24,896,385
|
12,501,342
|
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不用額の主なものは、産業投資支出(歳出予算現額341億5500万円)の244億8350万円である。
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|||
(イ)損益
|
|||
区分
|
19年度
千円
|
(18年度)
千円
|
|
利益
(うち株式配当金)
|
98,210,598
(67,084,000)
|
93,570,786
(55,128,000)
|
|
損失
(うち出資金償却損)
|
37,750,600
(37,670,652)
|
6,250,433
(6,164,879)
|
|
利益金
|
60,459,998
|
87,320,353
|
|
(利益金の処理)
|
|||
翌年度に利益積立金に組入れ
|
60,459,998
|
87,320,353
|
|
(ウ)利益積立金
|
|||
区分
|
19年度
千円
|
(18年度)
千円
|
|
利益積立金現在額
|
1,411,451,482
|
1,403,531,129
|
|
(エ)主な業務実績
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|||
区分
|
19年度
|
(18年度)
|
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(出資)
|
|||
出資
|
法人数
|
16法人
|
8法人
|
金額
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542,113,662千円
|
31,913,558千円
|
|
出資金減少
|
法人数
|
7法人
|
1法人
|
金額
|
1,529,070,078千円
|
9,533,000千円
|
|
年度末出資金残高
|
法人数
|
23法人
|
23法人
|
金額
|
10,360,737,593千円
|
11,347,694,009千円
|
|
(貸付け)
|
|||
貸付金
|
法人数
|
2法人
|
−
|
金額
|
429,500千円
|
−
|
|
貸付金回収
|
法人数
|
4法人
|
4法人
|
金額
|
2,016,600千円
|
2,430,950千円
|
|
年度末貸付金残高
|
法人数
|
6法人
|
4法人
|
金額
|
4,192,700千円
|
5,779,800千円
|
イ 社会資本整備勘定
(ア)歳入歳出決算
|
|||
区分
|
19年度
千円
|
(18年度)
千円
|
|
(歳入)
|
|||
徴収決定済額
|
202,786,170
|
259,792,846
|
|
収納済歳入額
|
202,786,170
|
259,792,846
|
|
(歳出)
|
|||
歳出予算現額
|
201,443,096
|
258,443,511
|
|
支出済歳出額
|
195,722,478
|
220,645,010
|
|
翌年度繰越額
|
−
|
29,786,000
|
|
不用額
|
5,720,617
|
8,012,500
|
|
(イ)損益
|
|||
区分
|
19年度
千円
|
(18年度)
千円
|
|
利益
(うち預託金利子)
|
234,369
(232,508)
|
213,560
(213,557)
|
|
損失
(事務費)
|
20,217
|
21,574
|
|
利益金
|
214,152
|
191,986
|
|
(利益金の処理)
|
|||
翌年度に利益積立金に組入れ
|
−
|
191,986
|
|
本年度に利益積立金に組入れ
|
214,152
|
−
|
|
(ウ)利益積立金
|
|||
区分
|
19年度
千円
|
(18年度)
千円
|
|
利益積立金現在額
|
326,741
|
134,755
|
|
(エ)主な業務実績
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区分
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19年度
千円
|
(18年度)
千円
|
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(収益回収型公共事業に対する無利子貸付け)
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|||
貸付金額
|
38,172,000
|
46,562,770
|
|
貸付金回収額
|
97,893,258
|
90,672,872
|
|
年度末貸付金残高
|
1,041,081,719
|
1,100,802,977
|
|
(民間能力活用施設整備事業に対する無利子貸付け)
|
|||
貸付金額
|
6,182,000
|
8,989,000
|
|
貸付金回収額
|
45,224,706
|
61,216,672
|
|
年度末貸付金残高
|
236,455,517
|
275,498,223
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なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「地域イントラネット基盤施設整備事業において、テレビ会議装置の整備に係る補助が的確に行われるよう是正改善の処置を求めたもの 」、「独立行政法人情報通信研究機構通信・放送承継勘定における産業投資特別会計からの出資金の額を適切な規模にするなどの検討をするよう意見を表示したもの 」及び「独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構鉱工業承継勘定における産業投資特別会計からの出資金の額を適切な規模にするなどの検討をするよう意見を表示したもの 」を掲記した。