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  • 平成19年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3] 独立行政法人及び国立大学法人等の決算

独立行政法人福祉医療機構


(25) 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構

 この独立行政法人は、次の業務を行うことにより、石油及び可燃性天然ガス(以下「石油等」という。)並びに金属鉱産物の安定的かつ低廉な供給に資するとともに、国民の健康の保護及び生活環境の保全並びに金属鉱業等の健全な発展に寄与することを目的として設置されているものである。
〔1〕  石油等の探鉱等及び金属鉱物の探鉱に必要な資金の供給その他石油及び可燃性天然ガス資源並びに金属鉱物資源の開発を促進するために必要な業務
〔2〕  石油及び金属鉱産物の備蓄に必要な業務
〔3〕  金属鉱業等による鉱害の防止に必要な資金の貸付けその他の業務
 その資本金は19事業年度末現在で2013億3682万余円(全額国の出資)となっている。
 同法人の会計は、石油天然ガス、金属鉱業備蓄・探鉱融資等、金属鉱業一般、金属鉱業鉱害防止積立金及び金属鉱業鉱害防止事業基金の5勘定に区分して経理されており、その勘定別の19事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 石油天然ガス勘定

 この勘定は、石油等の探鉱等に必要な資金の供給その他石油及び可燃性天然ガス資源の開発を促進するために必要な業務並びに石油の備蓄に必要な業務に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち未成工事支出金)
 (うち民間備蓄融資事業貸付金)
1,054,825,291
(119,974,480)
(647,239,800)
792,284,092
(88,092,694)
(454,129,900)
 負債
 (うち運営費交付金債務)
 (うち民間備蓄融資事業借入金)
 (うち未成工事受入金)
802,262,575
(−)
(649,140,400)
(119,974,480)
621,061,639
(68,719,676)
(454,129,900)
(88,092,694)
 純資産(注1)
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち利益剰余金)
252,562,716
(182,236,201)
(△3,177,476)(注2)
(73,442,256)
171,222,452
(168,828,661)
(△2,893,241)
(5,360,780)
 18事業年度までは資本の区分であったが、独立行政法人会計基準の改訂(19年11月19日)に伴い、19事業年度からは純資産の区分となった。以下の他勘定についても同様である。
 損益外減価償却累計額△3,013,381千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(うち受託経費)
127,228,646
(74,822,493)
109,330,037
(61,111,621)
 
経常収益
(うち運営費交付金収益)
(うち受託収入)
194,575,428
(87,475,243)
(74,606,602)
112,711,169
(14,393,183)
(61,000,872)
 
経常利益
67,346,781
3,381,131
 
臨時損失
15,285
9,134
 
臨時利益
749,979
1,064,568
 
当期純利益
68,081,475
4,436,565
 
当期総利益
68,081,475
4,436,565
(利益の処分)
 
 
 
(当期未処分利益)
 
 
 
当期総利益
68,081,475
4,436,565
 
(利益処分額)
 
 
 
積立金
68,081,475
4,436,565

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
(石油備蓄基地建設のための貸付け)
 
 
 貸付金回収
金額
52,000千円
238,738千円
 事業年度末貸付金残高
会社数
1社
1社
 
金額
328,000千円
380,000千円

イ 金属鉱業備蓄・探鉱融資等勘定

 この勘定は、金属鉱物の探鉱に必要な資金の供給、金属鉱産物の備蓄に必要な業務等に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち現金及び預金)
 (うち希少金属鉱産物)
44,018,959
(588,174)
(24,971,725)
49,469,162
(5,246,036)
(25,473,376)
 負債
 (うち運営費交付金債務)
 (うち1年内返済長期借入金)
 (うち長期借入金)
21,940,813
(−)
(8,354,107)
(13,227,956)
27,478,780
(3,719)
(4,546,576)
(21,888,183)
 純資産
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち利益剰余金)
22,078,145
(18,201,866)
(3,595,978)(注3)
(280,299)
21,990,381
(18,201,866)
(169,411)
(3,619,103)
 損益外減価償却累計額△37,532千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(うち債券利息)
894,160
(8,945)
880,123
(32,472)
 
経常収益
(うち運営費交付金収益)
(うち国庫補助金)
958,473
(89,659)
(368,065)
4,074,370
(85,047)
(342,783)
 
経常利益
64,313
3,194,246
 
当期純利益
64,313
3,194,246
 
目的積立金取崩額
86,550
105,427
 
当期総利益
150,863
3,299,674
(利益の処分)
 
 
 
(当期未処分利益)
 
 
 
当期総利益
150,863
3,299,674
 
(利益処分額)
 
 
 
積立金
150,863
89,320
 
損益計算書
 
 
 
独立行政法人通則法第44条第3項により主務大臣の承認を受けた額
 
 
 
 希少金属鉱産物備蓄積立金
3,210,354

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
(探鉱等のための資金の貸付け)
 
 
貸付け
件数
5件
3件
 
金額
2,890,000千円
6,130,000千円
貸付金回収
金額
666,211千円
671,500千円
事業年度末貸付金残高
件数
16件
14件
 
金額
10,715,210千円
8,491,421千円

ウ 金属鉱業一般勘定

 この勘定は、金属鉱物資源の開発を促進するために必要な業務及び金属鉱業等による鉱害の防止に必要な資金の貸付け等の業務に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち短期貸付金)
 (うち長期貸付金)
7,772,904
(932,800)
(4,699,112)
7,829,043
(981,784)
(4,943,632)
 負債
 (うち運営費交付金債務)
 (うち1年内返済長期借入金)
 (うち長期借入金)
6,473,101
(−)
(823,853)
(4,808,886)
6,905,210
(429,856)
(858,217)
(5,067,739)
 純資産
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち利益剰余金)
1,299,803
(898,755)
(△41,172)(注4)
(442,219)
923,833
(898,755)
(△34,101)
(59,179)
 損益外減価償却累計額△36,515千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(うち受託経費)
6,396,339
(1,614,038)
7,305,490
(2,460,951)
 
経常収益
(うち運営費交付金収益)
(うち受託収入)
6,779,380
(4,270,525)
(1,623,699)
7,325,268
(3,690,447)
(2,460,951)
 
経常利益
383,040
19,778
 
臨時損失
362,811
 
臨時利益
365,252
 
当期純利益
383,040
22,219
 
当期総利益
383,040
22,219
(利益の処分)
 
 
 
(当期未処分利益)
 
 
 
当期総利益
383,040
22,219
 
(利益処分額)
 
 
 
積立金
383,040
22,219

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
(鉱害防止のための資金の貸付け)
 
 
貸付け
件数
15件
13件
 
金額
688,280千円
702,000千円
貸付金回収
金額
981,784千円
1,019,479千円
事業年度末貸付金残高
件数
215件
222件
 
金額
5,631,912千円
5,925,416千円

エ 金属鉱業鉱害防止積立金勘定

 この勘定は、採掘権者等が鉱業の用に供する特定施設について、その使用の終了後に必要となる鉱害防止事業に備えて積み立てている鉱害防止積立金の管理の業務に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち有価証券)
 (うち投資有価証券)
2,377,278
(500,306)
(1,757,248)
2,339,266
(499,990)
(1,759,773)
 負債
 (うち未払費用)
 (うち預り鉱害防止積立金)
2,352,071
(9,467)
(2,342,604)
2,320,501
(9,318)
(2,311,183)
 純資産
 (利益剰余金)
25,206
18,764

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(鉱害防止積立金支払利息)
18,818
19,517
 
経常収益
(うち有価証券利息)
25,260
(24,723)
21,004
(20,394)
 
経常利益
6,441
1,486
 
当期純利益
6,441
1,486
 
当期総利益
6,441
1,486
(利益の処分)
 
 
 
(当期未処分利益)
 
 
 
当期総利益
6,441
1,486
 
(利益処分額)
 
 
 
積立金
6,441
1,486

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
(鉱害防止積立金の積立て)
 
 
特定施設数
件数
23件
16件
積立金額
金額
70,824千円
30,343千円
(鉱害防止積立金の取戻し)
 
 
特定施設数
件数
2件
3件
払渡金額
金額
39,403千円
151,582千円
事業年度末特定施設数
件数
81件
81件

オ 金属鉱業鉱害防止事業基金勘定

 この勘定は、休廃止鉱山に係る鉱害防止事業を、確実かつ永続的に実施できるよう、指定鉱害防止事業機関に行わせるために、その原資として採掘権者等から拠出金を徴収し、鉱害防止事業基金として運用する等の業務に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち有価証券)
 (うち投資有価証券)
5,116,373
(659,908)
(4,313,553)
5,103,754
(399,943)
(4,527,047)
 負債
 (未払金)
38,475
34,895
 純資産
 (うち資本剰余金)
 (うち利益剰余金)
5,077,897
(4,960,281)
(117,615)
5,068,858
(4,960,280)
(108,578)

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(鉱害防止業務費)
67,745
61,753
 
経常収益
(うち有価証券利息)
76,784
(75,993)
69,132
(68,705)
 
経常利益
9,038
7,378
 
当期純利益
9,038
7,378
 
当期総利益
9,038
7,378
(利益の処分)
 
 
 
(当期未処分利益)
 
 
 
当期総利益
9,038
7,378
 
(利益処分額)
 
 
 
積立金
8,472
7,377
 
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構法第13条第6項に基づき経済産業大臣の認可を受けて鉱害防止事業基金に組み入れた額
 
 
 
鉱害防止事業基金
565
1

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
(拠出)
 
 
 事業年度末の休廃止鉱山数
22か所
22か所

 なお、この法人について検査した結果、「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「国及び国が資本金の2分の1以上を出資している法人における談合等に係る違約金条項の導入状況等について 」、「文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省及び国土交通省に関する政府開発援助につき、技術協力の実施状況及び技術協力に係る援助の効果について 」及び「独立行政法人の業務、財務、入札、契約の状況について 」を掲記した。