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  • 平成20年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3] 独立行政法人、国立大学法人等の決算

独立行政法人森林総合研究所


(5) 独立行政法人森林総合研究所

 この独立行政法人は、森林及び林業に関する総合的な試験及び研究、林木の優良な種苗の生産及び配布等を行うことにより、森林の保続培養を図るとともに、林業に関する技術の向上に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は20事業年度末現在で6929億9703万余円(全額国の出資)となっている。
 同法人の会計は、研究・育種、特定地域整備等及び水源林の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の20事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 研究・育種勘定(注1)

 この勘定は、森林及び林業に関する総合的な試験及び研究、林木の優良な種苗の生産及び配布等を行う業務に関する経理を行うものである。

(注1)  この勘定は、20年4月1日に新たに設置されたものである。

(ア) 貸借対照表

区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
資産
うち建物
うち土地
47,294,411
11,347,113
32,306,145
47,617,619
11,741,232
32,306,145
負債
うち運営費交付金債務
うち未払金
うち資産見返負債

純資産
資本金
資本剰余金(注2)
利益剰余金(注3)
2,760,660
227,915
728,659
1,370,113
44,533,750
49,587,179
△5,356,862
303,433
2,669,903
62,157
1,010,294
1,425,523
44,947,715
49,587,179
△4,856,952
217,488
(注2)  20事業年度末の資本剰余金には、損益外減価償却累計額△7,687,591千円、損益外減損損失累計額△3,151千円が計上されている。
(注3)  20事業年度末の利益剰余金には、前中期目標期間繰越積立金46,890千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分 20事業年度(千円) 19事業年度(千円)
経常費用
うち研究業務費
経常収益
うち運営費交付金収益
うち受託収入
経常利益
臨時損失
当期純利益(△当期純損失)
前中期目標期間繰越積立金取崩額
当期総利益
(利益の処分)
当期未処分利益
当期総利益
利益処分額
積立金
11,805,606
10,668,429
11,945,194
9,789,839
1,734,130
139,588
53,643
85,944
24,104
110,049
110,049
110,049
12,228,192
11,046,966
12,272,506
10,045,918
1,792,769
44,314
65,105
△20,791
68,074
47,283
47,283
47,283

(ウ) 主な業務実績

区分   20事業年度 (19事業年度)
森林の多面的機能に関する研究事業
4,509,005千円 4,637,308千円
林業生産及び政策に関する研究事業
1,380,658千円 1,467,134千円
林産物の利用及びバイオテクノロジー研究に関する事業
1,789,821千円 1,928,335千円
林木育種事業及び森林バイオ研究センターにおける研究事業
1,829,552千円 1,843,995千円

イ 特定地域整備等勘定(注4)

 この勘定は、同法人が独立行政法人緑資源機構から承継した中山間地域において水源林造成と一体として行う農用地等の整備、農用地及び土地改良施設等の整備並びに緑資源機構の廃止前に着手され地方公共団体への移管が完了していない林道の維持、修繕等を実施する業務に関する経理を行うものである。

(注4)  この勘定の19事業年度は、独立行政法人緑資源機構の林道等勘定である。

(ア) 貸借対照表

区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
資産
うち現金及び預金
うち林道建設仮勘定
うち農用地整備建設仮勘定
457,054,113
7,431,352
223,033,944
101,449,579
504,004,428
15,466,894
252,518,259
117,293,909
負債
うち資産見返補助金等
うち長期借入金

純資産
資本金
資本剰余金
利益剰余金(注5)
449,813,389
250,393,322
110,593,434
7,240,724
2,324,198

4,916,525
492,282,840
279,126,240
125,289,615
11,721,588
2,462,769
△176,965
9,435,783
(注5)  20事業年度末の利益剰余金には、前中期目標期間繰越積立金4,489,261千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分 20事業年度(千円) 19事業年度(千円)
経常費用
うち林道整備譲渡原価
うち農用地整備譲渡原価
経常収益
うち農用地整備割賦譲渡収入
うち資産見返補助金等戻入
経常利益
臨時損失
臨時利益
当期純利益
前中期目標期間繰越積立金取崩額
目的積立金取崩額
当期総利益
(利益の処分)
当期未処分利益
当期総利益
積立金振替額
利益処分額
積立金
70,588,203
33,895,882
32,185,073
70,845,063
12,957,620
47,078,646
256,860
17,912
11,049
249,998
177,266

427,264
427,264

427,264
39,498,004
33,900,796

39,873,478

27,818,140
375,474
22,259
4,001,519
4,354,734

426,442
4,781,176
4,781,176
2,884,833
7,666,010

(ウ) 主な業務実績

区分 20事業年度 (19事業年度)
特定中山間保全整備事業
農用地総合整備事業
既設道移管円滑化事業
3区域
6区域
26路線
4,124,467千円
16,042,128千円
4,398,917千円
2区域
7区域
2,777,446千円
17,747,364千円

ウ 水源林勘定(注6)

 この勘定は、同法人が独立行政法人緑資源機構から承継した森林所有者自らによる造林が困難な奥地水源地域において行う水源林造成及び中山間地域において水源林造成と一体として行う森林整備を実施する業務に関する経理を行うものである。

(注6)  この勘定の19事業年度は、独立行政法人緑資源機構の造林勘定である。

(ア) 貸借対照表

区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
資産
うち現金及び預金
うち水源林
859,831,278
3,545,842
854,610,919
951,912,281
1,893,361
947,791,764
負債
うち短期借入金
うち長期借入金

純資産
資本金
資本剰余金
利益剰余金(注7)
200,806,127
14,602,500
163,377,500
659,025,150
641,085,659
17,372,680
566,811
207,783,651
14,877,500
172,980,000
744,128,629
678,255,947
65,503,676
369,004
(注7)  20事業年度末の利益剰余金には、前中期目標期間繰越積立金263,600千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分 20事業年度(千円) 19事業年度(千円)
経常費用
うち財務費用
経常収益
うち国庫補助金等収益
うち財務収益
経常利益
臨時損失
臨時利益
当期純利益
前中期目標期間繰越積立金取崩額
当期総利益
(利益の処分)
当期未処分利益
当期総利益
利益処分額
積立金
4,622,384
3,884,432
4,827,258
4,243,877
164,770
204,874
7,180
112
197,806
105,404
303,211
303,211
303,211
4,900,743
4,134,985
5,165,152
4,520,341
246,195
264,408


264,408

264,408
264,408
264,408

(ウ) 主な業務実績

区分   20事業年度 (19事業年度)
水源林造成事業 植栽 3,300ha 3,785ha

 なお、この法人について検査した結果、本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項 を掲記した。