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  • 平成20年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3] 独立行政法人、国立大学法人等の決算

独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構


(18) 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構

 この独立行政法人は、高年齢者等を雇用する事業主等に対する給付金の支給、高年齢者等の雇用に関する技術的事項についての事業主等に対する相談その他の援助、障害者の職業生活における自立を促進するための施設の設置及び運営、障害者の雇用に伴う経済的負担の調整の実施その他高年齢者等及び障害者の雇用を支援するための業務等を行うことにより、高年齢者等及び障害者の職業の安定その他福祉の増進を図るとともに、経済及び社会の発展に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は20事業年度末現在で122億2758万余円(全額国の出資)となっている。
 同法人の会計は、高齢・障害者雇用支援、障害者職業能力開発及び障害者雇用納付金の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の20事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 高齢・障害者雇用支援勘定

 この勘定は、高年齢者等の雇用に係る給付金の支給、高年齢者等の雇用に係る相談その他の援助、高齢期の職業生活設計に係る助言又は指導、障害者職業センターの設置運営等に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
資産
うち建物
うち土地
13,417,935
3,735,054
6,181,468
20,074,430
3,796,961
6,181,468
負債
うち運営費交付金債務
うち未払金

純資産
資本金
資本剰余金(注1)
利益剰余金
2,531,052
1,345,952
451,384
10,886,883
11,494,291
△610,875
3,466
3,112,170

963,554
16,962,259
11,494,291
△502,539
5,970,508
(注1)  20事業年度末の資本剰余金には、損益外減価償却累計額△743,327千円及び損益外減損損失累計額△27,105千円が含まれている。

 なお、20事業年度において、独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構法(平成14年法律第165号。以下「機構法」という。)第14条第3項の規定により、中期目標の期間の最後の事業年度である19事業年度末の利益剰余金59億7050万余円を国庫に納付している。

(イ) 損益計算書

区分 20事業年度(千円) 19事業年度(千円)
経常費用
うち高齢者雇用支援事業費
うち障害者雇用支援事業費
経常収益
うち運営費交付金収益
うち補助金等収益
経常利益
臨時損失
臨時利益
当期純利益
当期総利益
(利益の処分)
当期未処分利益
当期総利益
前期繰越欠損金
利益処分額
積立金
44,967,746
35,393,531
8,750,312
44,975,063
15,338,682
29,572,421
7,316
3,850

3,466
3,466
3,466

3,466
47,671,885
38,218,991
8,600,527
53,691,835
21,817,259
31,772,034
6,019,950
50,091
247,368
6,217,227
6,217,227
6,217,227
246,719
5,970,508

(ウ) 主な業務実績

区分   20事業年度 (19事業年度)
高齢者雇用支援事業
給付金の支給

障害者雇用支援事業
障害者職業センターの設置運営

件数
金額

45,050件
29,563,312千円
51センター

45,725件
31,721,193千円
51センター

イ 障害者職業能力開発勘定

 〔この勘定は、障害者職業能力開発校の運営等に関する経理を行うものである。〕

(ア) 貸借対照表

区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
資産
うち現金及び預金
うち工具器具備品
158,949
120,746
37,642
231,857
160,808
69,113
負債
うち運営費交付金債務
うち未払金

純資産
資本金
資本剰余金(注2)
利益剰余金
152,508
72,645
32,969
6,441
30,117
△25,806
2,130
110,055

33,267
121,801
30,117
△23,488
115,173
(注2)  20事業年度末の資本剰余金には、損益外減価償却累計額△11,908千円及び損益外減損損失累計額△376千円が含まれている。

 なお、20事業年度において、機構法第14条第3項の規定により、中期目標の期間の最後の事業年度である19事業年度末の利益剰余金1億1517万余円を国庫に納付している。

(イ) 損益計算書

区分 20事業年度(千円) 19事業年度(千円)
経常費用
うち障害者職業能力開発事業費
経常収益
うち運営費交付金収益
経常利益
臨時損失
臨時利益
当期純利益
当期総利益
(利益の処分)
当期未処分利益
当期総利益
前期繰越欠損金
利益処分額
積立金
672,408
548,894
674,538
667,765
2,130


2,130
2,130
2,130

2,130
668,508
548,909
829,448
823,816
160,940
41,546
57,073
176,467
176,467
176,467
61,293
115,173

(ウ) 主な業務実績

区分   20事業年度 (19事業年度)
障害者職業能力開発校の運営 2校 2校

ウ 障害者雇用納付金勘定

 この勘定は、障害者雇用給付金の徴収、障害者を雇用する事業主等に対する助成金の支給等に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
区分 20事業年度末
(千円)
19事業年度末
(千円)
資産
うち現金及び預金
うち金銭の信託
36,285,407
15,313,435
20,000,000
41,616,065
20,543,717
20,000,000
負債
うち退職給付引当金
うち納付金関係業務引当金

純資産
資本金
資本剰余金(注3)
利益剰余金
35,648,074
1,459,278
33,925,368
637,333
703,174
△68,492
2,651
40,973,634
1,382,706
39,173,365
642,431
703,174
△63,393
2,651
(注3)  20事業年度末の資本剰余金には、損益外減価償却累計額△42,758千円及び損益外減損損失累計額△1,539千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分 20事業年度(千円) 19事業年度(千円)
経常費用
うち障害者雇用納付金関係事業費
経常収益
うち納付金収入
うち財務収益
経常損失
臨時損失
臨時利益
当期純利益
当期総利益
(利益の処分)
当期未処分利益
当期総利益
利益処分額
23,250,633
22,502,654
18,002,635
17,556,845
260,810
5,247,997

5,247,997



23,636,199
22,874,869
19,561,579
19,187,120
244,871
4,074,619
212,895
4,287,514



(ウ) 主な業務実績

区分   20事業年度 (19事業年度)
障害者雇用調整金の支給
報奨金の支給
助成金の支給
件数
金額
件数
金額
件数
金額
3,340件
6,024,253千円
1,942件
4,728,619千円
26,031件
7,630,563千円
3,084件
5,541,412千円
1,954件
4,681,759千円
24,194件
7,751,158千円

 なお、この法人について検査した結果、不当事項1件(575) を掲記した。