この特別会計は、船員保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されていたものである。
なお、同特別会計は、特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)により19年4月1日に廃止されたが、同法により、日本年金機構法の施行の日の前日(21年12月31日)までの期間に限り暫定的に設置することとされた。そして、同日において船員保険特別会計に所属していた権利及び義務は、労働保険特別会計の労災勘定若しくは雇用勘定又は年金特別会計の健康勘定若しくは業務勘定に帰属するものとされた。
同特別会計の21年度の歳入歳出決算、損益、積立金及び主な業務実績は次のとおりである(注)
。
(ア) 歳入歳出決算
歳入 | 徴収決定済額(千円) | 収納済歳入額(千円) | 不納欠損額(千円) | 収納未済歳入額(千円) |
21年度 20年度 |
64,378,209 69,039,267 |
55,441,746 67,391,644 |
642,158 490,810 |
8,294,304 1,156,812 |
歳出 | 歳出予算現額(千円) | 支出済歳出額(千円) | 翌年度繰越額(千円) | 不用額(千円) |
21年度 20年度 |
54,193,632 66,649,665 |
47,832,069 63,360,747 |
— — |
6,361,562 3,288,917 |
(イ) 損益
区分 | 21年度(千円) | 20年度(千円) | ||
利益 | 83,312,348 | 68,444,315 | ||
(うち徴収勘定より受入 | 41,307,790) | (うち保険料 | 61,505,405) | |
(うち雑益 | 34,506,138) | (うち雑益 | 544,920) | |
損失 | 88,580,452 | 65,423,330 | ||
(うち疾病保険給付費及保険者納付金 | 26,340,093) | (うち疾病保険給付費及保険者納付金 | 37,574,143) | |
(うち雑損 | 38,867,381) | (うち雑損 | 1,055,433) | |
利益金 | ||||
(△損失金) | △5,268,103 | 3,020,985 | ||
前年度繰越利益金 | 166,642,275 | 163,621,290 | ||
翌年度繰越利益金 | — | 166,642,275 |
(ウ) 積立金
区分 | 21年度末(千円) | 20年度末(千円) |
積立金現在額 | 124,284,673 | 129,286,792 |
(エ) 主な業務実績
区分 | 21年度 | (20年度) |
被保険者数(年度末) | 56,484人 | 58,195人 |
職務上の事由による年金等の支給 | ||
受給権者数
|
2,323人 | 2,370人 |
支給額
|
3,665,442千円 | 4,436,001千円 |
医療給付 | 14,539,969千円 | 20,420,635千円 |
現金給付(傷病手当金等) | 3,572,760千円 | 4,940,575千円 |
前期高齢者納付金 | 3,121,443千円 | 3,750,759千円 |
後期高齢者支援金 | 4,284,402千円 | 5,837,630千円 |
退職者給付拠出金 | 821,924千円 | 1,830,787千円 |
老人保健拠出金 | 386千円 | 795,161千円 |
介護納付金 | 2,133,307千円 | 3,043,441千円 |
失業保険給付(失業保険金等) | 1,760,445千円 | 1,681,522千円 |
なお、この特別会計について検査した結果、不当事項1件((128) 参照)を掲記した。