参議院決算委員会において、平成24年9月3日、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、会計検査院に対し、三菱電機株式会社等による過大請求事案について会計検査を行い、その結果を報告するよう要請することが決定され、同日参議院議長を経て、会計検査院長に対し会計検査及びその結果の報告を求める要請がなされた。これに対して、会計検査院は、同月4日、検査官会議において本要請を受諾することを決定した。
そして、当該要請により実施した会計検査の結果については、24年10月25日、会計検査院長から参議院議長に対して報告を行ったが、内閣官房、総務省、防衛省、独立行政法人情報通信研究機構及び独立行政法人宇宙航空研究開発機構が今後行うこととしている損害賠償の請求、再発防止策の策定等の状況について検証等を終えるに至っていない部分があることなどから、これらを中心に引き続き検査して、検査の結果については、取りまとめが出来次第報告することとした。
本報告書は、上記の引き続き検査を実施することとしたものに係る会計検査の結果について、会計検査院長から参議院議長に対して報告するものである。