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  • 国会及び内閣に対する報告(随時報告)|
  • 会計検査院法第30条の2の規定に基づく報告書|
  • 平成25年7月

東日本大震災からの復旧・復興事業における入札不調について


前文

東日本大震災に係る全国の避難者等の数は、復興庁によれば、平成25年4月4日現在で約30万9千人とされており、また、被災地からの人口流出も顕著となっているため、一刻も早い被災者の生活再建と安定が急務であり、早期の復旧・復興事業の実施が求められているところである。一方、地震及び津波により甚大な被害を受けた岩手県、宮城県、福島県等における復旧・復興事業に係る工事において、入札不調が発生しているところである。

このような状況の下、集中復興期間を中心に工事の発注量が膨大なものとなることが見込まれていることから、事業の速やかな実施のためには、入札不調の発生を抑制するための対策を的確に講じることが重要である。

本報告書は、以上のような経緯等を踏まえて、東日本大震災からの復旧・復興事業における入札不調について検査を実施し、会計検査院法(昭和22年法律第73号)第30条の2の規定に基づき、会計検査院長から衆議院議長、参議院議長及び内閣総理大臣に対して報告するものである。


目次

1 検査の背景

(1) 東日本大震災の概要

(2) 国の復旧・復興計画への取組

(3) 災害復旧事業等の概要

(4) 国及び地方公共団体の入札及び契約制度

(5) 国の入札不調への対応

2 検査の観点、着眼点、対象及び方法

(1) 検査の観点及び着眼点

(2) 検査の対象及び方法

3 検査の状況

(1) 入札不調の発生状況等

ア 入札不調の発生状況
イ 入札不調が発生することによる工事の遅延状況

(2) 東北3県における労働者、建設資材の需給の動向等

ア 労働者の需給の動向等
イ 建設資材の需給の動向等

(3) 国が講じている入札不調対策

ア 技術者や技能者の確保のための対策
イ 予定価格等の適切な算定のための対策

(4) 入札不調対策の導入状況、活用実績等

ア 事業主体における入札不調対策の導入状況及び活用実績
イ 復興JV制度の活用

(5) 事業主体における独自の入札不調対策

ア 地域要件の緩和
イ 施工実績要件の緩和
ウ 等級要件の緩和
エ 建設資材の不足に対する事業主体の対策

(6) 入札不調対策等に対する意識調査

ア 24年10月から25年3月までの入札不調の発生割合
イ 東北3県及び近隣3県に所在する建設事業者に対する意識調査

4 所見

(1) 検査の状況の概要

(2) 所見

巻末別表目次

別表1 国土交通省及び農林水産省が発出した入札不調対策の通知等

別表2 東北地方整備局、東北農政局及び東北3県の標準的な地域要件

別図表 質問票の回答者の属性等

  • 本文及び図表中の数値は、表示単位未満を切り捨てている。
  • 上記のため、図表中の数値を集計しても計が一致しないものがある。