この特別会計は、郵便、郵便為替及び郵便振替の事業、郵便貯金、簡易生命保険の取扱いに関する業務等の郵政事業を企業的に経営し、その健全な発達に資することを目的として、その経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
同特別会計の10年度の歳入歳出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
1 歳入歳出決算
区分 | 10年度 | (9年度) |
千円 | 千円 | |
(歳入) | ||
徴収決定済額 | 7,124,535,925 | 7,129,264,290 |
不納欠損額 | 72,205 | 18,548 |
(歳出) | ||
歳出予算現額 | 7,509,256,482 | 7,899,740,866 |
支出決定済歳出額 | 7,113,086,254 | 7,165,635,724 |
翌年度繰越額 | 10,633,164 | 25,213,053 |
不用額 | 385,537,063 | 708,892,088 |
翌年度繰越額はすべて局舎其他施設費(歳出予算現額3689億1205万余円)の分である。また、不用額の主なものは、業務費(同4兆1557億6042万余円)の2779億1056万余円、業務外支出(収入印紙収入繰入及買戻金等。同2兆5702億4400万余円)の638億2285万余円及び局舎其他施設費の388億0364万余円である。
2 損益
区分 | 10年度 | (9年度) |
利益 (うち郵便業務収入) |
千円 4,120,345,622 (2,059,057,711) |
千円 4,218,438,689 (2,140,340,538) |
損失 (うち郵便費) |
4,184,680,504 (1,772,666,833) |
4,186,593,295 (1,761,027,721) |
利益金(△欠損金) | △64,334,882 | 31,845,393 |
(利益金又は欠損金の処理) | ||
翌年度に積立金を減額して整理 | 64,334,882 | − |
翌年度に積立金に組入れ | − | 31,845,393 |
3 借入金等
区分 | 10年度末 | (9年度末) |
借入金現在額 |
千円 884,406,000 |
千円 809,146,000 |
(資金運用部資金及び簡易生命保険の積立金) | ||
積立金現在額 | 367,703,995 | 335,858,602 |
4 主な業務実績
区分 | 10年度 | (9年度) |
普通通常郵便物取扱数 | 21,094,551千通 | 20,901,679千通 |
特殊通常郵便物取扱数 | 684,317千通 | 676,144千通 |
小包郵便物取扱数 | 316,444千個 | 325,969千個 |
なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「職員の不正行為による損害が生じたもの」(参照) 及び「郵便局間の資金輸送業務を委託するに当たり、仕様の決定方法を明確にするなどして委託費の積算を適切に行うこととするよう改善させたもの」(参照) を掲記した。