ページトップ
  • 平成11年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国民年金特別会計


(17) 厚生省所管 国民年金特別会計

 この特別会計は、国が経営する国民年金事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、基礎年金、国民年金、福祉年金及び業務の4勘定に区分して経理されており、その勘定別の11年度の歳入歳出決算、損益、積立金及び主な業務実績は次のとおりである。

(基礎年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 14,346,995,901 13,832,097,226
 収納済歳入額 14,346,243,727 13,831,341,760
 不納欠損額 226,704 175,977
 収納未済歳入額 525,469 579,488
(歳出)
 歳出予算現額 13,828,356,852 13,322,199,127
 支出済歳出額 13,384,214,596 12,789,834,134
 不用額 444,142,255 532,364,992

 不用額の主なものは基礎年金給付費(歳出予算現額7兆6331億6708万余円)の185億4778万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが4254億円ある。)

2 損益

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
 利益 13,304,995,201 12,693,178,769
 (うち拠出金等収入) (13,260,582,495) (12,648,792,025)
 損失 13,384,473,348 12,790,078,349
 (うち基礎年金給付費) (7,614,619,305) (6,711,387,047)
 損失金 79,478,147 96,899,579
 前年度繰越利益金 1,767,580,201 1,864,429,781
 翌年度繰越利益金 1,688,052,054 1,767,530,201

3 積立金

  区分 11年度末 (10年度末)
千円 千円
 積立金現在額 724,607,812 724,607,812

4 主な業務実績

  区分 11年度 (10年度)
 老齢基礎年金等の支給 受給権者数 12,122千人 10,855千人
支給額 7,614,619,305千円 6,711,387,047千円

(国民年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 6,328,344,896 6,422,573,614
 収納済歳入額 6,327,637,608 6,421,868,675
 不納欠損額 267,162 229,173
 収納未済歳入額 440,124 475,766
(歳出)
 歳出予算現額 6,007,191,781 6,135,421,968
 支出済歳出額 5,832,427,705 5,934,769,227
 不用額 174,764,075 200,652,740

 不用額の主なものは、国民年金給付費(歳出予算現額2兆8509億8355万余円)の728億8440万余円及び諸支出金(同384億7339万余円)の144億6107万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが860億円ある。)

2 損益

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
 利益 7,157,973,552 7,228,236,515
 (うち保険料) (2,826,215,678) (2,771,744,724)
 (うち基礎年金勘定より受入) (2,674,773,496) (2,782,606,840)
 損失 6,606,335,261 6,663,171,308
 (うち基礎年金勘定へ繰入) (2,971,636,833) (2,960,657,719)
 (うち国民年金給付費) (2,778,098,736) (2,893,294,684)
 利益金 551,638,290 565,065,206
 前年度繰越利益金 9,684,778,978 9,119,713,771
 翌年度繰越利益金 10,236,417,268 9,684,778,978

3 積立金

  区分 11年度末 (10年度末)
千円 千円
 積立金現在額 8,961,936,661 8,468,289,369

4 主な業務実績

  区分 11年度 (10年度)
 被保険者数(年度末) 32,861千人 32,243千人
 老齢年金等の支給 受給権者数 6,672千人 7,016千人
支給額 2,778,099,150千円 2,893,294,829千円

(福祉年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 88,808,107 105,850,603
 収納済歳入額 88,584,191 105,605,666
 不納欠損額 166,836 173,100
 収納未済歳入額 57,078 71,296
(歳出)
 歳出予算現額 88,538,000 105,703,613
 支出済歳出額 78,932,546 97,998,173
 翌年度繰越額 9,200,000 7,300,000
 不用額 405,453 405,439

2 主な業務実績

  区分 11年度 (10年度)
 老齢福祉年金の支給 受給権者数 229千人 285千人
支給額 78,932,500千円 97,998,113千円

(業務勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 2,087,027,073 2,073,887,197
 収納済歳入額 2,087,027,073 2,073,887,197
(歳出)
 歳出予算現額 2,317,659,841 2,429,044,945
 支出済歳出額 2,080,389,161 2,063,653,644
 不用額 237,270,679 365,391,300

 不用額の主なものは、印紙収入国民年金勘定へ繰入(歳出予算現額2兆1073億6798万余円)の2071億6271万余円、業務取扱費(同1682億6086万余円)の49億3329万余円及び福祉施設費(同204億0464万円)の36億6953万余円である。

2 損益

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
 利益 2,078,429,296 2,066,125,422
 (うち印紙売捌収入) (1,899,900,470) (1,884,425,646)
 損失 2,082,416,286 2,066,837,865
 (うち印紙売捌代金繰入) (1,899,900,470) (1,884,425,646)
 損失金 3,986,989 712,442
 前年度繰越利益金 24,738,782 25,451,225
 翌年度繰越利益金 20,751,793 24,738,782

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「厚生年金保険の老齢厚生年金及び国民年金の老齢基礎年金の支給が適正でなかったもの」「職員の不正行為による損害が生じたもの」「国民年金の第3号被保険者に係る種別変更の届出について、その適正化を図るよう改善の意見を表示したもの」 及び「年金受給権者への通知書等の郵送に当たり、割引制度を活用することにより郵便料金の節減を図るよう改善させたもの」 を掲記した。