この特別会計は、郵便貯金事業の経営に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているのである。
なお、「郵便貯金法等の一部を改正する法律」(平成12年法律第98号)により、13年4月1日に、郵便貯金資金の資金運用部への預託義務が廃止され全額自主運用できることになったことに伴い、一般勘定及び金融自由化対策特別勘定の勘定区分は廃止された。
同特別会計の13年度の歳入歳出決算、損益、借入金等、郵便貯金資金の運用資産及び主な業務実績は次のとおりである。
1 歳入歳出決算
区分 | 13年度 | (12年度) | ||
千円 | 千円 | |||
(歳入) | ||||
徴収決定済額 | 12,136,177,674 | 徴収決定済額 | ||
一般勘定 | 9,734,989,627 | |||
金融自由化対策特別勘定 | 7,442,774,651 | |||
収納済歳入額 | 12,136,177,674 | 収納済歳入額 | ||
一般勘定 | 9,734,989,627 | |||
金融自由化対策特別勘定 | 7,442,774,651 | |||
(歳出) | ||||
歳出予算現額 | 11,502,890,174 | 歳出予算現額 | ||
一般勘定 | 9,395,577,132 | |||
金融自由化対策特別勘定 | 7,511,077,562 | |||
支出済歳出額 | 10,929,948,423 | 支出済歳出額 | ||
一般勘定 | 9,115,947,459 | |||
金融自由化対策特別勘定 | 7,392,862,564 | |||
不用額 | 572,941,750 | 不用額 | ||
一般勘定 | 279,629,672 | |||
金融自由化対策特別勘定 | 118,214,997 |
不用額の主なものは、支払利子(歳出予算現額4兆1701億3661万円)の2656億7786万余円、郵政業特別会計へ繰入(同1兆2677億6098万余円)の1757億1092万余円及び諸支出金(同2501億8539万余円)の1171億6672万余円である。
2 損益
区分 | 13年度 | (12年度) | ||
千円 | 千円 | |||
利益 | 7,555,110,559 | 利益 | ||
(うち運用収入) | (7,554,601,908) | |||
一般勘定 | 6,906,524,282 | |||
(うち資金運用部預託金利子収入) | (6,890,830,102) | |||
金融自由化対策特別勘定 | 1,971,076,026 | |||
損失 | 6,655,112,205 | 損失 | ||
(うち支払利子) | (3,338,042,769) | |||
一般勘定 | 8,229,591,395 | |||
(うち支払利子) | (7,116,708,234) | |||
金融自由化対策特別勘定 | 1,944,875,728 | |||
(うち借入金利子) | (1,913,098,117) | |||
利益金 | 899,998,354 | 利益金(△損失金) | ||
(利益金の処理) | 一般勘定 | △1,323,067,113 | ||
翌年度に積立金に組入れ | 899,998,354 | 金融自由化対策特別勘定 | 26,200,297 | |
(利益金又は損失金の処理) | ||||
一般勘定 | ||||
翌年度に積立金を減額して整理 | 1,323,067,113 | |||
金融自由化対策特別勘定 | ||||
翌年度に積立金に組入れ | 26,200,297 |
3 借入金等
区分 | 13年度末 | (12年度末) | ||
千円 | 千円 | |||
借入金現在額 | 53,350,000,000 | 借入金現在額 | ||
(財政融資資金) | (資金運用部資金) | |||
一般勘定 | — | |||
金融自由化対策特別勘定 | 57,350,000,000 | |||
(注)
積立金現在額 |
692,200,411 |
積立金現在額 |
||
一般勘定 | 1,815,878,785 | |||
金融自由化対策特別勘定 | 373,188,442 |
4 郵便貯金資金の運用資産
区分 | 13年度末 | (12年度末) | ||
千円 | 千円 | |||
財政融資資金預託金現在額 | 206,443,OOO,O00 | 郵便貯金資金の運用資産 | ||
資金運用部預託金現在額 | 246,740,000,000 | |||
貸付金現在額 | 819,183,891 | |||
金融自由化対策資金の運用資産 | ||||
有価証券現在額 | (注)
72,161,619,896 |
有価証券現在額 |
45,203,929,041 |
|
預金現在額 | 1,900,100,000 | 預金現在額 | 1,700,616,615 | |
貸付金現在額 | 723,820,833 | 貸付金現在額 | 635,936 | |
寄託金現在額 | 10,540,100,000 | 寄託金現在額 | 10,540,100,O00 |
5 主な業務実績
区分 | 13年度末 | (12年度末) | ||
千円 | 千円 | |||
一般勘定 | ||||
郵便貯金現在高 | 239,341,770,519 | 郵便貯金現在高 | 249,933,611,156 |
なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「職員の不正行為による損害が生じたもの」 を、「第4章 特定検査対象に関する検査状況」に「特別会計の決算分析について」 を掲記した。