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  • 平成13年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

郵便貯金特別会計


(3) 総務省所管 郵便貯金特別会計

 この特別会計は、郵便貯金事業の経営に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているのである。
 なお、「郵便貯金法等の一部を改正する法律」(平成12年法律第98号)により、13年4月1日に、郵便貯金資金の資金運用部への預託義務が廃止され全額自主運用できることになったことに伴い、一般勘定及び金融自由化対策特別勘定の勘定区分は廃止された。
 同特別会計の13年度の歳入歳出決算、損益、借入金等、郵便貯金資金の運用資産及び主な業務実績は次のとおりである。

1 歳入歳出決算

区分 13年度     (12年度)
  千円     千円
(歳入)        
 徴収決定済額 12,136,177,674   徴収決定済額  
       一般勘定 9,734,989,627
       金融自由化対策特別勘定 7,442,774,651
 収納済歳入額 12,136,177,674   収納済歳入額  
       一般勘定 9,734,989,627
       金融自由化対策特別勘定 7,442,774,651
(歳出)        
 歳出予算現額 11,502,890,174   歳出予算現額  
       一般勘定 9,395,577,132
       金融自由化対策特別勘定 7,511,077,562
 支出済歳出額 10,929,948,423   支出済歳出額  
       一般勘定 9,115,947,459
       金融自由化対策特別勘定 7,392,862,564
 不用額 572,941,750   不用額  
       一般勘定 279,629,672
       金融自由化対策特別勘定 118,214,997

 不用額の主なものは、支払利子(歳出予算現額4兆1701億3661万円)の2656億7786万余円、郵政業特別会計へ繰入(同1兆2677億6098万余円)の1757億1092万余円及び諸支出金(同2501億8539万余円)の1171億6672万余円である。

2 損益

区分 13年度     (12年度)
  千円     千円
 利益 7,555,110,559   利益  
 (うち運用収入) (7,554,601,908)      
       一般勘定 6,906,524,282
       (うち資金運用部預託金利子収入) (6,890,830,102)
       金融自由化対策特別勘定 1,971,076,026
 損失 6,655,112,205   損失  
 (うち支払利子) (3,338,042,769)      
       一般勘定 8,229,591,395
       (うち支払利子) (7,116,708,234)
       金融自由化対策特別勘定 1,944,875,728
       (うち借入金利子) (1,913,098,117)
 利益金 899,998,354   利益金(△損失金)  
(利益金の処理)      一般勘定 △1,323,067,113
 翌年度に積立金に組入れ 899,998,354    金融自由化対策特別勘定 26,200,297
       (利益金又は損失金の処理)  
       一般勘定  
       翌年度に積立金を減額して整理 1,323,067,113
       金融自由化対策特別勘定  
       翌年度に積立金に組入れ 26,200,297

3 借入金等

区分 13年度末     (12年度末)
  千円     千円
借入金現在額 53,350,000,000   借入金現在額  
(財政融資資金)      (資金運用部資金)  
       一般勘定
       金融自由化対策特別勘定 57,350,000,000
(注)
積立金現在額

692,200,411
 
積立金現在額
 
       一般勘定 1,815,878,785
       金融自由化対策特別勘定 373,188,442
 一般会計における債務の承継等に伴い必要な財源の確保に係る特別措置に関する法律(平成10年法律第137号)第2条の規定による10年度から14年度まで繰り入れる一般会計への特別繰入金総額1兆円のうち当年度繰入額2000億円は、全額積立金を減額して整理した。

4 郵便貯金資金の運用資産

区分 13年度末     (12年度末)
  千円     千円
財政融資資金預託金現在額 206,443,OOO,O00   郵便貯金資金の運用資産  
       資金運用部預託金現在額 246,740,000,000
       貸付金現在額 819,183,891
      金融自由化対策資金の運用資産  
有価証券現在額 (注)
72,161,619,896
 
有価証券現在額

45,203,929,041
預金現在額 1,900,100,000   預金現在額 1,700,616,615
貸付金現在額 723,820,833   貸付金現在額 635,936
寄託金現在額 10,540,100,000   寄託金現在額 10,540,100,O00
 このうち外貨債権の現在額は3,307,196,440千円である。その外貨による取得価額(13,828,036,624.59米ドルほか)を13年度末の実勢為替相場により円換算すること3,419,047,431千円となり、上記現在額を111,850,990千円上回ることとなる。

5 主な業務実績

区分 13年度末     (12年度末)
  千円     千円
      一般勘定  
郵便貯金現在高 239,341,770,519   郵便貯金現在高 249,933,611,156

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「職員の不正行為による損害が生じたもの」 を、「第4章 特定検査対象に関する検査状況」に「特別会計の決算分析について」 を掲記した。