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  • 平成19年度|
  • 第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等|
  • 第2節 国会からの検査要請事項に関する報告

第2節 国会からの検査要請事項に関する報告


1 検査要請を受諾した事項

 平成19年11月から20年10月までの間に、国会法(昭和22年法律第79号)第105条の規定による会計検査及びその結果の報告を求める要請(以下「検査要請」という。)を受諾した事項は5件あり、これら5件の検査要請を行った議院の委員会、検査要請事項及び検査要請受諾年月日は、表1のとおりである。

表1 国会法第105条の規定による検査要請を受諾した事項
番号\事項
検査要請を行った議院の委員会
検査要請事項
検査要請
受諾年月日
〔1〕
参議院決算委員会
文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省及び国土交通省に関する政府開発援助につき、技術協力の実施状況及び技術協力に係る援助の効果について(参委発第4号)
平成
20年1月16日
〔2〕
参議院決算委員会
各府省所管の公益法人の財務等の状況について(参委発第86号)
20年6月10日
〔3〕
参議院決算委員会
年金記録問題について(参委発第87号)
20年6月10日
〔4〕
参議院決算委員会
国土交通省の地方整備局等における庁費等の予算執行について(参委発第88号)
20年6月10日
〔5〕
参議院決算委員会
防衛装備品の一般輸入による調達について(参委発第89号)
20年6月10日

 本院は、上記の表1に掲げた検査要請事項5件のうち〔1〕 については、「2 検査結果を報告した事項」の表3の〔3〕 のとおり、20年10月8日に検査結果を報告している。
 また、〔3〕 、〔4〕 及び〔5〕 の3件については、検査要請を受諾する前から国民の関心が極めて高い問題となっていたことから、本院として国会質疑及び報道の内容も踏まえて、重大な関心を持って検査に取り組んでいたものであり、各検査要請事項に関連する事項についての検査結果又は検査状況を、表2のとおり第3章又は本章に掲記している。
 本院は、〔3〕 、〔4〕 及び〔5〕 の3件について引き続き検査を実施するとともに、前記の〔2〕 について検査を実施して、取りまとめが出来次第報告することとする。

表2 検査要請事項に関連する事項についての検査結果又は検査状況
番号\事項
第3章又は本章における掲記の状況
件名
掲記した章・事項等
〔3〕
ねんきん特別便の作成及び発送準備業務に係る委託契約において、仕様書の記載、委託業者への指示等が適切でなかったため、再度、ねんきん特別便の作成及び発送が必要となり不経済となっているもの
職員の不正行為による損害が生じたもの
〔4〕
一般乗用旅客自動車乗車券の使用に当たり、使用規程に定められた所定の事項の遵守に努めて、使用状況が明確となるよう検討して、適切な管理等を行うよう意見を表示したもの
道路整備特別会計における支出が適正かつ効率的に行われるよう意見を表示したもの
〔5〕
防衛装備品の一般輸入による調達について

2 検査結果を報告した事項

 19年11月から20年11月までの間に会計検査院法第30条の3の規定により、検査結果を報告した事項は6件あり、これら6件の報告事項名、検査結果の報告年月日及び報告先は、表3のとおりである。

表3 会計検査院法第30条の3の規定により検査結果を報告した事項
番号\事項
報告事項名
検査結果の
報告年月日
報告先
〔1〕
各府省等が締結している随意契約に関する事項について
平成
20年9月10日
参議院
〔2〕
独立行政法人日本スポーツ振興センターにおけるスポーツ振興くじの実施状況について
20年9月10日
参議院
〔3〕
文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省及び国土交通省に関する政府開発援助につき、技術協力の実施状況及び技術協力に係る援助の効果について
20年10月8日
参議院
〔4〕
政府開発援助の無償資金協力及び技術協力における契約入札手続等について
20年10月8日
参議院
〔5〕
ODA事業の執行状況について
20年10月8日
参議院
〔6〕
独立行政法人の業務、財務、入札、契約の状況について
20年11月7日
参議院
 〔1〕 及び〔4〕 の報告は、平成19年10月17日の報告において、引き続き検査を実施して、取りまとめが出来次第報告することとするとしたものについて、会計検査の結果を取りまとめたものである。
 〔5〕 の報告は、平成19年9月12日の報告において、引き続き検査を実施して、取りまとめが出来次第報告することとするとしたものについて、会計検査の結果を取りまとめたものである。

 上記の表3に掲げた6件についての検査結果の概要は、次のとおりである。