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  • 平成19年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3] 独立行政法人及び国立大学法人等の決算

独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構


(20) 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構

 この独立行政法人は、高年齢者等を雇用する事業主等に対する給付金の支給、高年齢者等の雇用に関する技術的事項についての事業主等に対する相談その他の援助、障害者の職業生活における自立を促進するための施設の設置及び運営、障害者の雇用に伴う経済的負担の調整の実施その他高年齢者等及び障害者の雇用を支援するための業務等を行うことにより、高年齢者等及び障害者の職業の安定その他福祉の増進を図るとともに、経済及び社会の発展に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は19事業年度末現在で122億2758万余円(全額国の出資)となっている。
 同法人の会計は、高齢・障害者雇用支援、障害者職業能力開発及び障害者雇用納付金の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の19事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 高齢・障害者雇用支援勘定

 この勘定は、高年齢者等の雇用に係る給付金の支給、高年齢者等の雇用に係る相談その他の援助、高齢期の職業生活設計に係る助言又は指導、障害者職業センターの設置運営等に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち建物)
 (うち土地)
20,074,430
(3,796,961)
(6,181,468)
17,631,533
(3,852,389)
(6,195,378)
 負債
 (うち運営費交付金債務)
 (うち預り補助金等)
3,112,170
(−)
(1,516,373)
6,808,592
(4,806,755)
(200,857)
 純資産(注1)
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち利益剰余金)
 (うち繰越欠損金)
16,962,259
(11,494,291)
(△502,539)(注2)
(5,970,508)
(−)
10,822,940
(11,494,291)
(△424,631)
(−)
(246,719)
 18事業年度までは資本の区分であったが、独立行政法人会計基準の改訂(19年11月19日)に伴い、19事業年度からは純資産の区分となった。以下の他勘定についても同様である。
 損益外減価償却累計額△660,674千円及び損益外減損損失累計額△26,421千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(うち高齢者雇用支援事業費)
(うち障害者雇用支援事業費)
47,671,885
(38,218,991)
(8,600,527)
64,495,250
(54,754,757)
(8,825,188)
 
経常収益
(うち運営費交付金収益)
(うち補助金等収益)
53,691,835
(21,817,259)
(31,772,034)
64,495,476
(16,312,267)
(48,106,813)
 
経常利益
6,019,950
225
 
臨時損失
50,091
 
臨時利益
247,368
 
当期純利益
6,217,227
225
 
当期総利益
6,217,227
225
(利益の処分又は損失の処理)
 
 
 
(当期未処分利益又は当期未処理損失)
 
 
 
当期総利益
6,217,227
225
 
前期繰越欠損金
246,719
246,945
 
(利益処分額又は損失処理額)
 
 
 
次期繰越欠損金
246,719
 
積立金
5,970,508

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
高齢者雇用支援事業
 
 
 
給付金の支給
件数
45,725件
66,141件
 
金額
31,721,193千円
47,967,183千円
障害者雇用支援事業
 
 
 
障害者職業センターの設置運営
 
51センター
51センター

イ 障害者職業能力開発勘定

〔この勘定は、障害者職業能力開発校の運営等に関する経理を行うものである。〕

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち現金及び預金)
 (うち工具器具備品)
231,857
(160,808)
(69,113)
271,389
(121,926)
(106,322)
 負債
 (うち運営費交付金債務)
 (うち未払金)
110,055
(−)
(33,267)
322,535
(136,037)
(74,733)
 純資産
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち利益剰余金)
 (うち繰越欠損金)
121,801
(30,117)
(△23,488)(注3)
(115,173)
(−)
△51,146
(30,117)
(△19,970)
(−)(61,293)
 損益外減価償却累計額△17,391千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(うち障害者職業能力開発事業費)
668,508
(548,909)
677,515
(547,521)
 
経常収益
(うち運営費交付金収益)
829,448
(823,816)
677,153
(671,767)
 
経常利益(△経常損失)
160,940
△361
 
臨時損失
41,546
 
臨時利益
57,073
 
当期純利益(△当期純損失)
176,467
△361
 
当期総利益(△当期総損失)
176,467
△361
(利益の処分又は損失の処理)
 
 
 
(当期未処分利益又は当期未処理損失)
 
 
 
当期総利益(△当期総損失)
176,467
△361
 
前期繰越欠損金
61,293
60,932
 
(利益処分額又は損失処理額)
 
 
 
次期繰越欠損金
61,293
 
積立金
115,173

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
 障害者職業能力開発校の運営
2校
2校

ウ 障害者雇用納付金勘定

 この勘定は、障害者雇用納付金の徴収、障害者を雇用する事業主等に対する助成金の支給等に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち現金及び預金)
 (うち金銭の信託)
41,616,065
(20,543,717)
(20,000,000)
46,113,986
(24,938,480)
(20,000,000)
 負債
 (うち退職給付引当金)
 (うち納付金関係業務引当金)
40,973,634
(1,382,706)
(39,173,365)
45,458,749
(1,325,791)
(43,460,880)
 純資産
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち利益剰余金)
642,431
(703,174)
(△63,393)(注4)
(2,651)
655,236
(703,174)
(△50,589)
(2,651)
 損益外減価償却累計額△38,686千円及び損益外減損損失累計額△1,539千円が含まれている。

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 経常費用
 (うち障害者雇用納付金関係事業費)
23,636,199
(22,874,869)
22,650,253
(21,843,074)
 経常収益
 (うち納付金収入)
 (うち財務収益)
19,561,579
(19,187,120)
(244,871)
21,157,228
(20,827,952)
(190,789)
 経常損失
4,074,619
1,493,024
 臨時損失
212,895
 臨時利益
4,287,514
1,493,024
 当期純利益
 当期総利益

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
障害者雇用調整金の支給
件数
3,084件
2,835件
 
金額
5,541,412千円
4,955,377千円
報奨金の支給
件数
1,954件
1,940件
 
金額
4,681,759千円
4,631,193千円
助成金の支給
件数
24,199件
21,827件
 
金額
7,751,158千円
7,423,160千円

 なお、この法人について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「雇用安定事業関係業務、障害者雇用納付金関係業務等に係る委託業務の実施に当たり、委託業務の経費に架空の旅費等を含めるなどしていたため、委託費の支払額が過大となっているもの 」及び「高年齢者等共同就業機会創出助成金の支給が適正でなかったもの 」を、「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「国及び国が資本金の2分の1以上を出資している法人における談合等に係る違約金条項の導入状況等について 」及び「独立行政法人の業務、財務、入札、契約の状況について 」を掲記した。