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  • 平成22年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

厚生労働省所管 年金特別会計


(9) 厚生労働省所管 年金特別会計

 この特別会計は、国民年金事業、厚生年金保険事業、健康保険に関し政府が行う業務並びに児童手当及び子ども手当に関する政府の経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、基礎年金、国民年金、厚生年金、福祉年金、健康、児童手当及び子ども手当、業務の7勘定に区分して経理されており、その勘定別の22年度の歳入歳出決算、損益、積立金、借入金、資金及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 基礎年金勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
22年度
21年度
23,003,212,853
22,089,417,613
23,002,569,429
22,088,760,526
169,664
352,459
473,759
304,627
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
22年度
21年度
22,278,585,641
20,915,090,302
20,536,881,774
20,187,692,325

1,741,703,866
727,397,976

 不用額の主なものは、基礎年金給付費(歳出予算現額17兆8036億7980万余円)の8340億7716万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが9076億1907万余円ある。)

(イ) 損益

区分 22年度(千円) 21年度(千円)
利益 21,101,800,601 20,496,698,763
(うち拠出金等収入 21,085,449,989) (うち拠出金等収入 20,478,709,511)
損失   20,537,128,030   20,187,958,889
(うち基礎年金給付費 16,969,602,632) (うち基礎年金給付費 16,426,879,594)
利益金 564,672,571 308,739,873
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
2,627,015,629
3,191,688,200
2,318,275,755
2,627,015,629

(ウ) 積立金

区分 22年度末(千円) 21年度末(千円)
積立金現在額 724,607,812 724,607,812

(エ) 主な業務実績

区分
22年度 (21年度)
老齢基礎年金等の支給 受給権者数 25,778千人 24,878千人
  支給額 16,969,602,632千円 16,426,879,594千円

イ 国民年金勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
22年度
21年度
4,713,641,494
5,155,848,593
4,704,967,209
5,134,684,236
4,585,107
18,338,266
4,089,177
2,826,089
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
22年度
21年度
4,629,745,947
5,432,996,983
4,465,780,553
5,359,750,254

163,965,393
73,246,728

 不用額の主なものは、国民年金給付費(歳出予算現額1兆4864億1200万余円)の1478億0801万余円及び諸支出金(同419億8226万余円)の13億5737万余円である。

(イ) 損益

区分 22年度(千円) 21年度(千円)
利益 5,648,680,983 6,108,139,997
(うち保険料 2,601,132,970) (うち保険料 2,611,375,291)
(うち一般会計より受入 1,688,537,056) (うち一般会計より受入 2,055,259,122)
損失 5,439,880,516 6,348,424,177
(うち基礎年金給付費等基礎年金勘定へ繰入 (うち基礎年金給付費等基礎年金勘定へ繰入
2,983,621,107) 3,738,901,180)
(うち国民年金給付費 1,338,603,986) (うち国民年金給付費 1,477,278,041)
利益金
(△損失金)
208,800,467 △240,284,180
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
8,300,561,452
8,509,361,920
8,540,845,633
8,300,561,452

(ウ) 積立金

区分 22年度末(千円) 21年度末(千円)
積立金現在額 7,482,178,583 7,691,959,199
(うち運用寄託金現在額 7,194,778,583) (うち運用寄託金現在額 7,175,159,199)

(エ) 主な業務実績

区分
22年度 (21年度)
被保険者数(年度末)   29,428千人 30,060千人
老齢年金等の支給 受給権者数 3,078千人 3,407千人
支給額 1,338,603,986千円 1,477,278,281千円

ウ 厚生年金勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
22年度
21年度
40,629,724,232
38,198,961,599
40,405,594,296
38,007,937,271
41,096,792
24,308,469
183,033,143
166,715,858
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
22年度
21年度
41,192,086,194
39,273,075,577
40,115,094,234
38,781,305,418

1,076,991,959
491,770,158

 不納欠損額の主なものは、保険料収入(徴収決定済額22兆9472億9183万余円)の407億2460万余円である。収納未済歳入額は、保険料収入の1813億2463万余円及び雑収入(同141億1676万余円)の17億0851万余円である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額24兆8368億0388万余円)の8275億6502万余円及び諸支出金(同186億5134万円)の24億2693万余円である。

(イ) 損益

区分 22年度(千円) 21年度(千円)
利益 34,270,599,670 34,641,648,154
(うち保険料 22,815,764,652) (うち保険料 22,338,636,630)
損失 40,560,242,164 39,336,504,087
(うち保険給付費 24,009,238,857) (うち保険給付費 23,846,744,465)
損失金 6,289,642,493 4,694,855,932
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
125,486,387,568
119,196,745,074
130,181,243,501
125,486,387,568

(ウ) 積立金

区分 22年度末(千円) 21年度末(千円)
積立金現在額 113,162,160,560 120,263,876,636
(うち運用寄託金現在額 108,412,160,560) (うち運用寄託金現在額 114,225,976,636)

(エ) 主な業務実績

区分
22年度 (21年度)
厚生年金保険の被保険者数(年度末)   34,411千人 34,247千人
老齢厚生年金等の支給 受給権者数 31,981千人 30,580千人
  支給額 23,904,293,608千円 23,750,018,552千円

エ 福祉年金勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
22年度
21年度
6,397,991
7,773,561
6,381,960
7,731,891
5,699
24,625
10,331
17,044
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
22年度
21年度
8,963,087
10,172,515
6,351,338
7,647,075

2,611,748
2,525,439

(イ) 主な業務実績

区分
22年度 (21年度)
老齢福祉年金の支給 受給権者数 8千人 12千人
支給額 2,643,720千円 3,959,574千円

オ 健康勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
22年度
21年度
8,920,907,514
8,006,182,652
8,795,990,881
7,908,996,860
20,633,208
11,804,937
104,283,424
85,380,854
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
22年度
21年度
8,632,841,905
8,293,318,145
8,613,318,210
7,863,138,912

19,523,694
430,179,232

 不納欠損額は、全て保険料収入(徴収決定済額7兆3869億7648万余円)の分である。収納未済歳入額の主なものは、保険料収入の1042億8338万余円である。また、不用額の主なものは、国債整理基金特別会計へ繰入(歳出予算現額1兆5045億7200万余円)の185億4927万余円である。

(イ) 損益

区分 22年度(千円) 21年度(千円)
利益 7,337,218,832 6,469,633,868
(うち保険料 7,320,858,718) (うち保険料 6,392,879,897)
損失 7,186,121,496 6,471,436,645
(うち保険料等交付金 7,107,699,912) (うち保険料等交付金 6,352,125,444)
利益金
( △損失金)
151,097,336 △1,802,776
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
1,275,290,115
1,124,192,778
1,273,487,338
1,275,290,115

(ウ) 借入金

区分 22年度末(千円) 21年度末(千円)
借入金現在額(財政融資資金) 1,479,228,212 1,479,228,212

(エ) 主な業務実績

区分
22年度 (21年度)
保険料等交付金の交付 7,107,699,912千円 6,352,125,444千円

カ 児童手当及び子ども手当勘定(21年度は児童手当勘定)

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
22年度
21年度
1,762,185,476
482,689,551
1,760,348,824
481,097,133
303,305
158,407
1,533,346
1,434,011
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
22年度
21年度
1,768,860,774
491,533,764
1,762,755,649
468,759,006
313,788
65,801
5,791,336
22,708,956

(イ) 積立金

区分 22年度末(千円) 21年度末(千円)
積立金現在額 79,324,841 88,803,749

(ウ) 主な業務実績

区分
22年度 (21年度)
子ども手当の交付 交付対象子ども数 16,279千人 11,642千人
  交付額 2,081,721,763千円 905,781,376千円
 21年度は児童手当であり、交付対象児童数である。

キ 業務勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
22年度
21年度
549,614,859
2,049,865,434
508,404,719
2,019,692,031
18,279,840
12,350,166
22,930,299
17,823,236
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
22年度
21年度
455,294,001
2,014,649,070
435,804,275
1,943,745,611
25
7,411,234
19,489,700
63,492,224

 不納欠損額及び収納未済歳入額は全て雑収入(徴収決定済額729億0594万余円)の分である。また、不用額の主なものは、社会保険オンラインシステム費(歳出予算現額1003億4654万余円)の115億0075万余円及び業務取扱費(同486億8200万余円)の79億7694万余円である。

(イ) 損益

区分 22年度(千円) 21年度(千円)
利益 490,552,347 2,158,754,960
  (うち特別保健福祉事業資金より受入
1,505,038,510)
(うち一般会計より受入 211,518,740) (うち一般会計より受入 227,013,640)
損失 495,159,336 2,137,611,927
  (うち特別保健福祉事業資金受入金相当財源厚生年金勘定へ繰入
1,348,011,740)
(うち日本年金機構運営費 305,839,028) (うち日本年金機構運営費 74,805,233)
利益金
( △損失金)
△4,606,989 21,143,032
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
217,241,244
212,616,067
196,353,841
217,241,244

(ウ) 資金

区分 22年度末(千円) 21年度末(千円)
特別保健福祉事業資金現在額 552,917 296,699

 なお、この特別会計について検査した結果、不当事項5件((44)(58)(59)(297)(298) 参照)を掲記した。