参議院決算委員会において、平成23年12月7日、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、会計検査院に対し、公共土木施設等における地震・津波対策の実施状況等について会計検査を行い、その結果を報告するよう要請することが決定され、同日参議院議長を経て、会計検査院長に対し会計検査及びその結果の報告を求める要請がなされた。これに対して、会計検査院は、同月8日、検査官会議において本要請を受諾することを決定した。
本報告書は、上記の要請により実施した会計検査の結果について、会計検査院長から参議院議長に対して報告するものである。
なお、会計検査院としては、今後、東日本大震災により甚大な被害を受けた東北地方整備局並びに岩手県、宮城県、福島県、茨城県及び千葉県を含む地方公共団体等において、地震・津波対策に係る公共土木施設等の整備、補強等の進捗状況、東日本大震災に伴う被災等の状況等について引き続き検査を実施して、検査の結果については、取りまとめが出来次第報告することとする。
平成24年10月
会計検査院
目次
事例一覧
2 地震・津波対策に係る整備、補強等の進捗状況
[想定される津波到達時間内に閉鎖施設を閉鎖してから津波避難場所まで安全に避難できないおそれがある事例]3 東日本大震災に伴う被災等の状況
[河川事業において、耐震対策工事が必要と診断されていたのに工事が実施されていない河川堤防について沈下するなど大規模な被災が生じた事例]参考事例一覧
2 地震・津波対策に係る整備、補強等の進捗状況
[津波浸水予測区域の見直しを適切に行っている事例]3 東日本大震災に伴う被災等の状況
[河川事業において、耐震対策工事を実施していたことなどから被災しなかった事例]