参議院決算委員会において、平成23年12月7日、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、会計検査院に対し、公共建築物における耐震化対策等の状況について会計検査を行い、その結果を報告するよう要請することが決定され、同日参議院議長を経て、会計検査院長に対し会計検査及びその結果の報告を求める要請がなされた。これに対して、会計検査院は、同月8日、検査官会議において本要請を受諾することを決定した。
本報告書は、上記の要請により実施した会計検査の結果について、会計検査院長から参議院議長に対して報告するものである。
平成24年10月
会計検査院
目次
事例一覧
1 耐震診断の状況
2 耐震改修の状況
[計画基準に基づく耐震性能の確保を目標とした場合、施設の機能性が確保された耐震改修工事の実施が困難と判断されたもの]
[耐震改修工事後に建築物の耐震安全性の分類が変更されたため、計画基準に基づく耐震性能が確保されていないもの]
<事例-改修2>[庁舎等使用調整計画の実施により、耐震改修工事を実施することなく官庁施設の耐震化が図られるもの]
<参考事例-改修1>[庁舎を集約合同化することで耐震化が図られる合同庁舎の整備が見送られるなどしているため、耐震化が図られていないもの]
<事例-改修3>[地震防災機能強化事業に係る特定国有財産整備計画による合同庁舎の整備が見送られるなどしているため、耐震化が図られていないもの]
<事例-改修4>[建替え等の計画を取りやめ、既存官庁施設を耐震改修工事により耐震化し、災害時の機能確保を図る対応を執ることとしたもの]
<参考事例-改修2>[所在地域の実情に合わせた被害想定等に基づく業務継続計画を個別に策定しておらず、地震減災対策として必ずしも十分ではないもの]
<事例-業務継続1>[業務継続計画において、入居庁舎は倒壊等の危険があると想定しているのに具体的な代替施設を定めていないため、地震減災対策の検討が必要となっているもの]
<事例-業務継続2>[業務継続計画において、入居庁舎は建築基準法に基づく耐震性能が確保されていないのに震度6強の大規模地震でも大きな被害はないとしているため、地震減災対策の検討が必要となっているもの]
<事例-業務継続3>[業務継続用の自家発電設備がないため、災害応急対策活動等に影響が出る可能性が高く、業務継続の点から電源対策が必要なもの]
<事例-業務継続4>[自家発電設備の連続運転可能時間が短いため、災害時における医療活動等に影響が出る可能性が高く、地震減災対策が必要なもの]
<事例-業務継続5>3 東日本大震災に伴う被災等の状況