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  • 国会からの検査要請事項に関する報告(検査要請)|
  • 会計検査院法第30条の3の規定に基づく報告書|
  • 令和3年5月

政府情報システムに関する会計検査の結果について


前文

参議院決算委員会において、令和元年6月10日、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、会計検査院に対し、政府情報システムの整備、運用、利用等の状況について会計検査を行い、その結果を報告するよう要請することが決定され、同日参議院議長を経て、会計検査院長に対し会計検査及びその結果の報告を求める要請がなされた。これに対して、会計検査院は、同月11日、検査官会議において本要請を受諾することを決定した。

本報告書は、上記の要請により実施した会計検査の結果について、会計検査院長から参議院議長に対して報告するものである。

令和3年5月

会計検査院


目次

第1 検査の背景及び実施状況

1 検査の要請の内容

2 政府情報システムの概要等

(1) 行政の電子化の概要
ア 行政を対象としたIT政策等
イ 電子行政の推進体制
ウ 各府省等による中長期計画の策定
(2) 政府情報システムの概要
ア 政府情報システム全般の管理に関する取組等の概要
イ 主な政府情報システムの概要等
(3) 政府のIT予算の概要
ア 高度情報通信ネットワーク社会の形成に関する予算
イ 情報システムの経費区分

3 政府情報システムに係るこれまでの会計検査の実施状況

4 検査の観点、着眼点、対象及び方法

(1) 検査の観点及び着眼点
(2) 検査の対象及び方法

第2 検査の結果

1 政府情報システムの整備及び運用に係る予算の執行状況

(1) 政府情報システムの整備経費及び運用等経費に係る予算の概況
(2) 政府情報システムの整備経費及び運用等経費に係る予算の執行状況
ア 各府省等における政府情報システムに係る予算の執行状況
イ 政府情報システム別にみた政府情報システムに係る予算の執行状況
ウ 各府省等、IT総合戦略室及び総務省による政府情報システムに係る予算の執行額等の把握の状況

2 各府省等が締結する契約の競争性、経済性の状況

(1) 政府情報システムに係る契約の概況
ア 府省等別の契約の状況
イ 契約方式別の状況
ウ 経費性質区分別の契約件数及び契約金額の状況
(2) 政府情報システムに係る契約の競争性及び経済性の状況
ア 政府情報システムに係る調達における1者応札の状況
イ 競争契約における落札率の状況
ウ 契約目的分類別の1者応札の状況

3 政府情報システムの利用状況及び効果の発現状況

(1) 主なシステムの利用状況等
ア マイナンバー制度関連システム
イ マイナンバー制度関連システム以外の国民等や民間事業者等が利用する政府情報システム
ウ 政府内の業務の効率化を図るための政府情報システム
(2) 政府情報システムに係る目標及び指標の設定状況、指標のモニタリングの実施状況、目標の達成状況等
ア 政府情報システムのプロジェクト計画書等の作成状況及び目標等の記載状況
イ 政府情報システムに係る指標の設定状況
ウ 政府情報システムに係る指標のモニタリングの実施状況
エ 政府情報システムに係る目標の達成状況

4 政府情報システム全体の効率化及びコスト削減に向けた取組状況

(1) 政府共通PFの整備及び運用の状況
ア 第一期政府共通PFへの移行状況等
イ 第二期政府共通PFの整備状況等
(2) IT総合戦略室及び総務省による運用等経費の削減に関する取組の状況
ア 政府情報システムの運用等経費の削減状況等
イ ITダッシュボードによる運用等経費の削減状況の公表
(3) 各府省等における中長期計画の履行のためのPMOの状況等
ア PMOの体制の整備状況
イ 各府省等の政府情報システムに係る監査の実施状況
(4) ODBによる政府情報システムの情報資産の管理状況
ア ODBの概要等
イ ODBを活用した情報資産等の管理状況等
(5) 政府情報システムに関する改革に向けた政府の取組状況
ア IT基本法の見直しの考え方
イ デジタル庁の設置の考え方

第3 検査の結果に対する所見

1 検査の結果の主な内容

2 所見

別図表等

  • 本文及び図表中の数値は、原則として、表示単位未満を切り捨てているため、図表中の数値を集計しても計が一致しないものがある。
  • 図表中の金額欄の「0」は単位未満あり、「-」は皆無を示す。
  • 図表は、特に注記しているものを除き、本報告書の取りまとめに当たって会計検査院が作成したものである。

事例一覧

[特定の届出申請に係る証拠書類を電子データで添付して送信することができるようになっていないことなどを理由として、届出申請機能の利用が一部にとどまっていたもの]

<事例3-1>

[システム連携に係る仕様における課題が解決されないままとなっているため、システム連携を行うために相当の労力を要することとなっていたもの]

<事例3-2>

[プロジェクト計画書の目標で当初設定した指標の一部についてモニタリングを実施していなかったもの]

<事例3-3>

[情報セキュリティ監査は実施しているが、システム監査計画を策定していなかったもの]

<事例4-1>

参考事例一覧

[システムの再構築契約の締結に当たり、パッケージソフトの利用を可能とすることなどにより、更新前のシステムの開発業者以外の業者の参入を促し競争性が向上したもの]

<参考事例2-1>

[システムの保守契約において、第三者保守を活用するなどして一般競争入札を行ったことにより、2者の応札となり競争性及び経済性が向上したもの]

<参考事例2-2>