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  • 国会からの検査要請事項に関する報告(検査要請)
  • 会計検査院法第30条の3の規定に基づく報告書
  • 令和5年5月

防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策に関する会計検査の結果について


前文

参議院決算委員会において、令和2年6月15日、国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、会計検査院に対し、防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策の実施状況等について会計検査を行い、その結果を報告するよう要請することが決定され、同日参議院議長を経て、会計検査院長に対し会計検査及びその結果の報告を求める要請がなされた。これに対して、会計検査院は、同月16日、検査官会議において本要請を受諾することを決定した。

本報告書は、上記の要請により実施した会計検査の結果について、会計検査院長から参議院議長に対して報告するものである。

令和5年5月

会計検査院


目次

第1 検査の背景及び実施状況

1 検査の要請の内容

2 国土強靱化に関する施策の概要

(1) 国土強靱化基本法等の概要
(2) 国土強靱化基本計画の概要等
ア 基本的考え方
イ 脆弱性評価
ウ 施策の効果に係る評価
エ 施策等の重点化
(3) 3か年緊急対策の概要
ア 事業費の規模等
イ 達成目標等
ウ 進捗管理
(4) 5か年加速化対策の概要

3 これまでの検査の実施状況

4 検査の観点、着眼点、対象及び方法

(1) 検査の観点及び着眼点
(2) 検査の対象及び方法

第2 検査の結果

1 3か年緊急対策の実施状況及び予算の執行状況

(1) 3か年緊急対策に係る予算の執行状況等
ア 3か年緊急対策に係る事業費の規模の状況
イ 緊急対策予算に係る歳出予算額等の状況
ウ 3か年緊急対策に係る事業費の実績の状況
エ 緊急対策予算の執行状況
(2) 3か年緊急対策の実施状況等
ア 3か年緊急対策の各対策の内容
イ 各対策に係る対策実施箇所の選定方法
ウ 各対策の進捗状況
エ 対策が完了しなかった箇所等に対するフォローアップの状況

2 3か年緊急対策による効果の発現状況

(1) 3か年緊急対策の効果に係る評価の公表状況等
ア 達成目標の設定の状況
イ 脆弱性評価の実施状況
ウ KPIに係る目標値、実績値等の公表の状況
(2) 3か年緊急対策に係る効果の発現状況等
ア 達成目標の達成状況
イ 各対策として実施した事業に係る効果の状況
ウ 3か年緊急対策の効果を評価するための指標等の状況

第3 検査の結果に対する所見

1 検査の結果の主な内容

2 所見

別図表

  • 本文及び図表中の数値は、原則として、表示単位未満を切り捨てているため、数値を集計しても計が一致しないものがある。
  • 図表中の金額欄の「0」は単位未満あり、「-」は皆無を示す。
  • 図表は、本報告書の取りまとめに当たって会計検査院が作成したものである。
  • 本文及び図表の各対策の対策名を記載した末尾及び図表の「番号」欄には、3か年緊急対策に係る閣議決定等において各対策に付されている番号を記載している。

事例一覧

[地方公共団体からの交付申請額が見込みを下回ったなどのため、執行率が80%未満で不用額が10億円以上となっていたもの]

<事例1>

[30年閣議決定等において耐震化改修整備を実施するとされている対策として、建物の新築等を実施していたもの]

<事例2>

[30年閣議決定等において対策を実施するとされている箇所以外の箇所において事業を実施していたもの]

<事例3>

[点検箇所の選定方法についての検討が十分でなかったもの]

<事例4>

[対策予定箇所のうち対策を実施する必要がある箇所が残っているかどうかを把握していなかったもの]

<事例5>

[どのような場合に達成目標が達成されたと判断するのかが達成目標の文言のみでは判別できないもの]

<事例6>

[各対策に関連するKPIの目標年度及び目標値が前年度から変更されたのに、その理由等が年次計画に記載されていないもの]

<事例7>

[3か年緊急対策として実施する事業の内容が設計業務等のみとなっていて、工事を実施するものとなっていなかったもの]

<事例8>

[設備の設置に当たり台風等に対する検討が十分でなかったもの]

<事例9>