ページトップ
  • 昭和43年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の事項

建設省


(179) 昭和43年発生災害復旧事業の事業費決定額を減額させたもの

会計名 一般会計
部局等の名称 建設省
災害復旧工事数 青森県下北郡佐井村県道大間川内線道路災害復旧工事等63工事
上記に対し建設省が決定した災害復旧事業費 1,308,179,000円

 上記の63工事の災害復旧事業費について、適正なものに修正する必要があると認めて当局に対し注意したところ、33,057,000円(国庫負担金相当額23,421,000円)を減額是正する旨の回答があった。
 これは、青森ほか5県で全国の災害復旧工事数35,467(災害復旧事業費53,363,718,000円)のうち7%に当たる2,516(災害復旧事業費8,218,755,000円)について検査した結果である。
 いま、これを県ごとに集計して掲げると、別表のとおりである。

(説明)
 この災害復旧事業費は、昭和43年中に発生した公共土木施設の災害の復旧事業として地方公共団体が申請したものを、建設省が審査のうえ国庫負担金を交付する対象として決定したものである。
 しかして、前記の減額是正する旨の回答があった63工事33,057,000円を態様別にみると、次のとおりである。

1 工事の設計が過大になっていると認められるもの

 河川の護岸復旧工事で、護岸のコンクリート根固めブロックを施工する箇所に、寄り洲になっていて河床が安定している箇所までも含めているもの等

5工事
2,436,000円(国庫負担金相当額1,639,000円)

2 工事費の積算が過大になっていると認められるもの

 河川の護岸、道路の土留め、海岸の堤防等の復旧工事で、コンクリート根固めブロックの所要個数やコンクリートブロック積みの裏込め栗石の所要量の計算等を誤っているもの、多量の土砂掘削は機械施工とすべきであるのに人力で施工することにしているもの、労務、機械の標準能率等の適用を誤っているもの等

58工事
30,621,000円(国庫負担金相当額21,782,000円)

 

類別
県名
建設省が決定した災害復旧事業費 左のうち検査したもの 減額させた工事費
設計過大 積算過大
工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額

青森県

2,129
千円
4,518,826

791
千円
2,419,331

1
千円
416

17
千円
10,471

18
千円
10,887
秋田県 766 2,009,234 337 1,165,819     10 3,734 10 3,734
長野県 2,044 3,382,005 269 855,392     7 2,523 7 2,523
岐阜県 1,687 2,781,963 459 1,484,862     11 9,430 11 9,430
愛知県 1,397 2,476,121 285 1,099,863     6 2,635 6 2,635
宮崎県 2,261 3,606,744 375 1,193,488 4 2,020 7 1,828 11 3,848
10,284 18,774,893 2,516 8,218,755 5 2,436 58 30,621 63 33,057

建設省 | 昭和43年度決算検査報告 | 1

建設省 | 昭和43年度決算検査報告 | 2

建設省 | 昭和43年度決算検査報告 | 3

建設省 | 昭和43年度決算検査報告 | 4