昭和５５年度決算検査報告
農林水産省で補助金を交付している農業構造改善事業等の各事業で設置した農機具格納庫の床面積がこれに格納するトラクタ、コンバイン等の機械の長さや幅からみて過大な規模となっていると認められるものが多数見受けられたので、その所要床面積について統一した基準を整備するとともに都道府県及び事業主体に対して指導、監督を行い、国庫補助金の節減を図る要があると認め、昭和５４年１１月に是正改善の処置を要求した。
これに対し、農林水産省では、５５年５月に農機具格納庫の規模が本院の指摘の趣旨に沿う合理的なものになるよう地方農政局等に取りあえず指示したが、その後、同年１２月に農機具格納庫の格納所要床面積の基準を高性能農業機械導入基本方針で具体的に明示し、地方農政局等に対して同基本方針に関する通達を発して、同月以降実施するものからこれを適用する処置を講じた。