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  • 平成11年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

労働保険特別会計


(35) 労働省所管 労働保険特別会計

 この特別会計は、労働者災害補償保険事業及び雇用保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、労災、雇用及び徴収の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の11年度の歳入歳出決算、損益、積立金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(労災勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 1,828,680,536 1,956,759,396
 収納済歳入額 1,811,378,464 1,938,437,246
 不納欠損額 1,386,243 1,915,464
 収納未済歳入額 15,915,829 16,406,685
(歳出)
 歳出予算現額 1,393,193,524 1,407,657,233
 支出済歳出額 1,244,804,465 1,285,255,111
 翌年度繰越額 2,159,690 4,940,847
 不用額 146,229,369 117,461,274

 収納未済歳入額はすべて雑収入(徴収決定済額2508億8938万余円)の分である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額9025億9168万余円)の775億6652万余円、労働福祉事業費(同2890億3254万余円)の287億7593万余円及び他勘定へ繰入(同980億8545万余円)の201億9147万余円である。

2 損益

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
 利益 1,813,391,073 1,941,942,690
 (うち徴収勘定より受入) (1,338,260,635) (1,439,144,939)
 損失 1,436,873,485 1,483,454,927
 (うち保険給付費) (824,969,999) (838,915,965)
 利益金 376,517,588 458,487,762
 前年度繰越利益金 7,377,787,844 6,919,300,081
 翌年度繰越利益金 7,754,305,432 7,377,787,844

3 積立金

  区分 11年度末 (10年度末)
千円 千円
 積立金現在額 6,519,791,290 6,108,729,955

4 主な業務実績

  区分 11年度 (10年度)
 適用事業場数(年度末) 2,687,662事業場 2,699,013事業場
 療養補償給付 226,220,810千円 233,830,080千円
 遺族補償年金 186,488,782千円 184,223,605千円
 障害補償年金 150,673,180千円 149,216,464千円

(雇用勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 3,332,213,188 3,182,280,951
 収納済歳入額 3,327,583,629 3,177,927,059
 不納欠損額 292,256 217,983
 収納未済歳入額 4,337,301 4,135,907
(歳出)
 歳出予算現額 3,739,469,949 3,425,129,750
 支出済歳出額 3,308,137,443 3,168,466,425
 翌年度繰越額 11,796,722 1,969,539
 不用額 419,535,783 254,693,786

 翌年度繰越額は、雇用安定等事業費(歳出予算現額6790億0914万余円)の99億5641万余円及び施設整備費(同169億8590万余円)の18億4030万余円である。また、不用額の主なものは、雇用安定等事業費の1751億6640万余円、失業等給付費(同2兆7589億4826万余円)の1039億6843万余円及び他勘定へ繰入(同247億5793万余円)の23億6001万余円である。

2 損益

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
 利益 2,724,199,408 2,704,284,686
 (うち徴収勘定より受入) (1,777,879,895) (1,864,834,926)
 損失 3,722,804,225 3,554,317,253
 (うち失業等給付費) (2,654,970,150) (2,576,161,728)
 損失金 998,604,816 850,032,566
 前年度繰越利益金 4,742,274,702 5,690,233,935
 翌年度繰越利益金 3,743,669,885 4,840,201,369

3 積立金等

  区分 11年度末 (10年度末)
千円 千円
 積立金現在額 2,080,085,577 3,497,502,233
 雇用安定資金現在額 378,551,716 280,625,049

4 主な業務実績

  区分 11年度 (10年度)
 被保険者数(年度末) 33,447,210人 33,586,088人
 一般求職者給付 2,127,996,872千円 2,030,843,408千円
 就職促進給付 188,212,723千円 195,818,045千円
 特定求職者雇用開発助成金 85,598,141千円 57,110,242千円
 雇用調整助成金 56,425,858千円 28,693,427千円

(徴収勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 3,285,942,266 3,492,589,479
 収納済歳入額 3,209,322,339 3,413,893,166
 不納欠損額 4,951,713 6,713,713
 収納未済歳入額 71,668,213 71,982,599
(歳出)
 歳出予算現額 3,420,261,087 3,588,010,416
 支出済歳出額 3,208,693,501 3,413,251,141
 不用額 211,567,585 174,759,274

 収納未済歳入額の主なものは保険料収入(徴収決定済額3兆1825億1871万余円)の712億4624万余円である。また、不用額の主なものは、他勘定へ繰入(歳出予算現額3兆2971億7447万余円)の1887億8606万余円、保険料返還金(同806億3934万余円)の196億7912万余円及び業務取扱費(同414億4726万余円)の21億0240万余円である。

2 損益

  区分 11年度 (10年度)
千円 千円
 利益 3,216,454,876 3,423,349,040
 (うち保険料) (3,115,031,616) (3,302,815,569)
 損失 3,216,181,765 3,423,094,768
 (うち労災勘定へ繰入) (1,338,260,635) (1,439,144,939)
 (うち雇用勘定へ繰入) (1,777,879,895) (1,864,834,926)
 利益金 273,110 254,271
 前年度繰越利益金 3,251,193 2,996,922
 翌年度繰越利益金 3,524,304 3,251,193

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「労働保険の保険料の徴収に当たり、徴収額に過不足があったもの」「雇用保険の失業等給付金の支給が適正でなかったもの」「雇用保険の特定求職者雇用開発助成金の支給が適正でなかったもの」「労働者災害補償保険の療養の給付に要する診療費の支払が適正でなかったもの」 及び「職員の不正行為による損害が生じたもの」 を掲記した。