ページトップ
  • 平成11年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他20団体の決算|
  • (その他の団体)

西日本電信電話株式会社


(18) エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社、
(19) 東日本電信電話株式会社、(20) 西日本電信電話株式会社

 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社は、電気通信事業等を営むことを目的として11年5月28日に設立されたものであり、また、東日本電信電話株式会社及び西日本電信電話株式会社(以下「地域会社」という。)は、地域電気通信事業を経営することを目的として11年7月1日に設立されたものである。そして、日本電信電話株式会社法の一部を改正する法律(平成9年法律第98号)附則第2条の規定により、11年7月1日に、地域会社は日本電信電話株式会社が営んでいた国内電気通信業務のうち地域電気通信業務を、また、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社は地域会社に引き継ぐこととされた業務以外の国内電気通信業務を、それぞれ引き継いだ。各会社の資本金は11営業年度末現在でエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が720億円、東日本電信電話株式会社が3350億円、西日本電信電話株式会社が3120億円(3社とも全額が日本電信電話株式会社の出資)となっている。
 各会社の11営業年度(注1) の貸借対照表、損益計算書及び業務実績の概要は次のとおりである。

(注1)  エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社の11営業年度は11年5月28日から12年3月31日までで、地域会社は11年7月1日から12年3月31日までである。

(エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)

1 貸借対照表

  区分 11営業年度末
千円
 資産 1,420,853,241
 (うち機械設備) (177,891,266)
 (うち土木設備) (114,483,947)
 負債 902,739,055
 (うち関係会社長期借入金) (409,487,184)
  (日本電信電話株式会社)
 資本 518,114,186
 (うち資本金) (72,000,000)
 (うち資本準備金) (361,968,837)

2 損益計算書

  区分 11営業年度
千円
 経常収益 1,094,571,895
 (うち電気通信事業営業収益) (1,001,916,966)
 (うち附帯事業営業収益) (73,385,789)
 経常費用 966,852,819
 (うち電気通信事業営業費用) (879,231,217)
 (うち附帯事業営業費用) (66,518,561)
 経常利益 127,719,075
 特別利益 16,832,764
 特別損失 18,106,492
 法人税等 75,500,000
 法人税等調整額 △21,900,000
 当期利益 72,845,348
 過年度税効果調整額 11,300,000
 当期未処分利益 84,145,348
(利益の処分)
 当期未処分利益 84,145,348
 利益準備金 6,122,000
 配当金 61,200,000
 役員賞与金 18,000
 特別償却準備金 991,385
 翌営業年度へ繰越 15,813,962

 なお、特別利益はすべて通信衛星設備等を売却したことによる固定資産売却益である。また、特別損失の主なものは退職給与引当金への繰入額163億6046万余円である。

3 業務実績

  区分 11営業年度
 年度末国際電話サービス提供地域 231地域
 年度末オープンコンピュータ通信網サービス回線数 1,146千回線
 年度末高速ディジタル伝送サービス回線数 40千回線

(東日本電信電話株式会社)

1 貸借対照表

  区分 11営業年度末
千円
 資産 5,336,561,916
 (うち機械設備) (938,745,739)
 (うち市内線路設備) (646,693,568)
 (うち土木設備) (959,051,186)
 負債 3,262,626,623
 (うち関係会社長期借入金) (1,041,939,404)
  (日本電信電話株式会社)
 資本 2,073,935,292
 (うち資本金) (335,000,000)
 (うち資本準備金) (1,679,281,300)

2 損益計算書

  区分 11営業年度
千円
 経常収益 2,193,313,255
 (うち電気通信事業営業収益) (1,976,780,385)
 (うち附帯事業営業収益) (177,929,911)
 経常費用 2,136,536,542
 (うち電気通信事業営業費用) (1,910,266,107)
 (うち附帯事業営業費用) (173,706,780)
 経常利益 56,776,712
 特別損失 325,022,720
 法人税等 43,500,000
 法人税等調整額 △154,500,000
 当期損失 157,246,007
 過年度税効果調整額 216,900,000
 当期未処分利益 59,653,992
(利益の処分)
 当期未処分利益 59,653,992
 特別償却準備金 3,527,547
 翌営業年度へ繰越 56,126,445

 なお、特別損失はすべて退職給与引当金への繰入額である。

3 業務実績

  区分 11営業年度
 年度末一般加入電話数 27,338千加入
 年度末公衆電話機数 356千個
 年間電報発信通数(注2) 11,835千通
 年度末一般専用サービス回線数 447千回線
 年度末総合ディジタル通信サービス回線数 3,994千回線

(注2)  11年7月1日から12年3月31日までの通数である。

 なお、この会社について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「加入者光ケーブル敷設工事の光損失試験の設計を経済的なものとするよう改善させたもの」「中継線路のメタリックケーブルの保守業務を委託するに当たり、既に光ファイバケーブル等への切替えが終了し保守の必要がないものを委託の対象から除外することにより、委託費の節減を図るよう改善させたもの」 及び「電話料金請求書等各種郵便物の郵送について、郵便料金の割引制度を活用することにより経費の節減を図るよう改善させたもの」 を掲記した。

(西日本電信電話株式会社)

1 貸借対照表

  区分 11営業年度末
千円
 資産 5,112,529,960
 (うち機械設備) (883,002,859)
 (うち市内線路設備) (725,928,421)
 (うち土木設備) (729,154,146)
 負債 3,230,470,954
 (うち関係会社長期借入金) (974,427,462)
  (日本電信電話株式会社)
 資本 1,882,059,005
 (うち資本金) (312,000,000)
 (うち資本準備金) (1,562,995,200)

2 損益計算書

  区分 11営業年度
 千円
 経常収益 2,100,969,069
 (うち電気通信事業営業収益) (1,882,861,672)
 (うち附帯事業営業収益) (188,761,117)
 経常費用 2,144,000,809
 (うち電気通信事業営業費用) (1,918,485,205)
 (うち附帯事業営業費用) (180,962,871)
 経常損失 43,031,740
 特別損失 365,951,453
 法人税等 453,000
 法人税等調整額 △170,200,000
 当期損失 239,236,194
 過年度税効果調整額 246,300,000
 当期未処分利益 7,063,805
(利益の処分)
 当期未処分利益 7,063,805
 特別償却準備金 2,618,404
 翌営業年度へ繰越 4,445,401

 なお、特別損失はすべて退職給与引当金への繰入額である。

3 業務実績

  区分 11営業年度
 年度末一般加入電話数 27,980千加入
 年度末公衆電話機数 378千個
 年間電報発信通数(注3) 12,964千通
 年度末一般専用サービス回線数 393千回線
 年度末総合ディジタル通信サービス回線数 3,423千回線

(注3)  11年7月1日から12年3月31日までの通数である。

 なお、この会社について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「加入者光ケーブル敷設工事の光損失試験の設計を経済的なものとするよう改善させたもの」「中継線路のメタリックケーブルの保守業務を委託するに当たり、既に光ファイバケーブル等への切替えが終了し保守の必要がないものを委託の対象から除外することにより、委託費の節減を図るよう改善させたもの」 及び「電話料金請求書等各種郵便物の郵送について、郵便料金の割引制度を活用することにより経費の節減を図るよう改善させたもの」 を掲記した。