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  • 平成12年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

労働保険特別会計


(21) 厚生労働省所管 労働保険特別会計

 この特別会計は、労働者災害補償保険事業及び雇用保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、労災、雇用及び徴収の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の12年度の歳入歳出決算、損益、積立金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(労災勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 1,792,304,648 1,828,680,536
 収納済歳入額 1,775,288,601 1,811,378,464
 不納欠損額 807,062 1,386,243
 収納未済歳入額 16,208,984 15,915,829
(歳出)
 歳出予算現額 1,376,870,048 1,393,193,524
 支出済歳出額 1,240,618,401 1,244,804,465
 翌年度繰越額 709,785 2,159,690
 不用額 135,541,861 146,229,369

 収納未済歳入額はすべて雑収入(徴収決定済額2276億5952万余円)の分である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額8940億4190万余円)の738億1454万余円、労働福祉事業費(同2776億3516万余円)の268億7000万余円及び他勘定へ繰入(同995億6107万余円)の124億2642万余円である。

2 損益

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
 利益 1,779,243,069 1,813,391,073
 (うち徴収勘定より受入) (1,334,156,384) (1,338,260,635)
 損失 1,471,205,341 1,436,873,485
 (うち保険給付費) (820,175,992) (824,969,999)
 利益金 308,037,727 376,517,588
 前年度繰越利益金 7,754,305,432 7,377,787,844
 翌年度繰越利益金 8,062,343,160 7,754,305,432

3 積立金

  区分 12年度末 (11年度末)
千円 千円
 積立金現在額 6,853,617,433 6,519,791,290

4 主な業務実績

  区分 12年度 (11年度)
 適用事業場数(年度末) 2,700,055事業場 2,687,662事業場
 療養補償給付 226,437,407千円 226,220,810千円
 休業補償給付 127,646,505千円 129,056,148千円
 遺族補償年金 187,693,566千円 186,488,782千円
 障害補償年金 151,387,183千円 150,673,180千円

(雇用勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 3,357,603,546 3,332,213,188
 収納済歳入額 3,352,740,702 3,327,583,629
 不納欠損額 319,113 292,256
 収納未済歳入額 4,543,729 4,337,301
(歳出)
 歳出予算現額 3,894,385,202 3,739,469,949
 支出済歳出額 3,231,607,182 3,308,137,443
 翌年度繰越額 19,350,662 11,796,722
 不用額 643,427,357 419,535,783

 翌年度繰越額は、雇用安定等事業費(歳出予算現額6876億9998万余円)の172億9732万余円及び施設整備費(同153億9179万余円)の20億5334万余円である。また、不用額の主なものは、失業等給付費(同2兆8176億3217万余円)の3037億9714万余円、雇用安定等事業費の1131億4452万余円及び業務取扱費(同948億0459万余円)の63億9099万余円である。

2 損益

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
 利益 2,595,713,727 2,724,199,408
 (うち徴収勘定より受入) (1,753,615,660) (1,777,879,895)
 損失 3,661,698,836 3,722,804,225
 (うち失業等給付費) (2,513,806,065) (2,654,970,150)
 損失金 1,065,985,108 998,604,816
 前年度繰越利益金 3,742,975,404 4,742,274,702
 翌年度繰越利益金 2,676,990,295 3,743,669,885

3 積立金等

  区分 12年度末 (11年度末)
千円 千円
 積立金現在額 700,000,000 2,080,085,577
 雇用安定資金現在額 379,246,198 378,551,716

4 主な業務実績

  区分 12年度 (11年度)
 被保険者数(年度末) 33,523,678人 33,447,210人
 一般求職者給付 2,012,898,263千円 2,127,996,872千円
 就職促進給付 163,844,544千円 188,212,723千円
 雇用継続給付 146,437,610千円 127,954,019千円
 特定求職者雇用開発助成金 88,168,531千円 85,598,141千円
 雇用調整助成金 24,059,421千円 56,425,858千円

(徴収勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 3,267,659,791 3,285,942,266
 収納済歳入額 3,190,688,353 3,209,322,339
 不納欠損額 5,094,016 4,951,713
 収納未済歳入額 71,877,421 71,668,213
(歳出)
 歳出予算現額 3,301,622,049 3,420,261,087
 支出済歳出額 3,189,919,820 3,208,693,501
 不用額 111,702,228 211,567,585

 収納未済歳入額の主なものは保険料収入(徴収決定済額3兆1545億9100万余円)の715億1559万余円である。また、不用額の主なものは、他勘定へ繰入(歳出予算現額3兆1767億4573万余円)の968億5204万余円、保険料返還金(同823億3521万余円)の118億2504万余円及び業務取扱費(同415億4110万余円)の20億2513万余円である。

2 損益

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
 利益 3,197,811,108 3,216,454,876
 (うち保険料) (3,086,755,654) (3,115,031,616)
 損失 3,197,408,229 3,216,181,765
 (うち労災勘定へ繰入) (1,334,156,384) (1,338,260,635)
 (うち雇用勘定へ繰入) (1,753,615,660) (1,777,879,895)
 利益金 402,878 273,110
 前年度繰越利益金 3,524,304 3,251,193
 翌年度繰越利益金 3,927,183 3,524,304

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果に「労働保険の保険料の徴収に当たり、徴収額に過不足があったもの」「雇用保険の失業等給付金の支給が適正でなかったもの」「雇用保険の特定求職者雇用開発助成金の支給が適正でなかったもの」「労働者災害補償保険の療養の給付に要する診療費の支払が適正でなかったもの」 及び「雇用保険の求職者給付等の支給に当たり、労働者災害補償保険の休業補償給付等の情報を活用することにより、支給の適正化を図るよう是正改善の処置を要求したもの」 を掲記した。