この会社は、航空輸送の円滑化を図り、もって航空の総合的な発達に資するため、関西国際空港の設置及び管理を効率的に行うことなどを目的として設立されているものである。その資本金は17営業年度末現在で7885億5665万円(うち国の出資5233億円)となっている。
同会社の17営業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
1 貸借対照表
区分
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17営業年度末
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(16営業年度末)
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千円
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千円
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資産
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1,837,220,614
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1,816,745,037
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(うち空港事業固定資産)
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(1,061,444,334)
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(1,105,914,057)
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(うち建設仮勘定)
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(559,513,231)
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(521,260,241)
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負債
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1,277,517,743
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1,287,004,513
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(うち社債)
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(772,695,765)
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(765,994,165)
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(うち長期借入金)
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(470,360,800)
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(488,354,014)
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資本
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559,702,870
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529,740,523
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(うち資本金)
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(788,556,650)
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(740,400,000)
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(うち利益剰余金)
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(△228,853,779)
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(△210,659,476)
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2 損益計算書
区分
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17営業年度
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(16営業年度)
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千円
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千円
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経常収益
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113,276,964
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111,776,985
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(うち施設使用料収入)
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(63,799,781)
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(64,011,832)
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経常費用
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104,828,945
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107,107,282
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(うち施設運営費)
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(34,739,325)
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(32,732,508)
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(うち支払利息)
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(22,927,131)
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(24,415,097)
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経常利益
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8,448,018
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4,669,702
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特別利益
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11,739
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65,007
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特別損失
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26,741,621
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466,540
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法人税、住民税及び事業税
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△87,559
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△39,873
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当期純利益(△当期純損失)
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△18,194,302
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4,308,042
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前期繰越損失
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210,659,476
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214,967,519
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当期未処理損失
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228,853,779
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210,659,476
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(損失の処理)
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||
次期繰越損失として処理
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228,853,779
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210,659,476
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なお、特別損失の主なものは複合商業施設の減損処理に伴う減損損失239億8367万余円である。
3 主な業務実績
区分
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17営業年度
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(16営業年度)
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空港の供用
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航空機発着回数
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112,579回
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102,862回
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航空旅客数
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16,428,399人
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15,370,975人
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航空貨物取扱数量
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843,368t
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855,530t
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航空燃料供給量
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1,742,951kl
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1,737,467kl
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なお、この会社について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「大阪航空局から委託を受けて施行する進入灯点検橋設置工事の実施に当たり、設計が適切でなかったため、進入灯点検橋支承部の所要の安全度が確保されていない状態になっているもの」 及び「関西国際空港の経営において、長期有利子債務の確実な償還を図り、安定的な経営基盤を確立するため、経営改善に努めることが必要な事態について」 を、「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「財投機関における財政投融資改革後の財務状況と特殊法人等改革に伴う財務処理の状況について」 及び「政府出資法人における内部監査等の状況について」 を掲記した。