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  • 平成20年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [1] 政府関係機関の収入支出決算

独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門


(3) 独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門

 独立行政法人国際協力機構は、国際協力の促進並びに我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目的として設置されているものである(参照 )。
 独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門は、20年10月1日に、独立行政法人国際協力機構法の一部を改正する法律(平成18年法律第100号)の施行により、旧国際協力銀行から有償の資金供与による協力の実施業務である海外経済協力業務を承継したものである。
 同部門の資本金は20年度(注) 末現在で7兆3908億5578万余円となっていて、20年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(注)  同部門の20年度は、20年10月1日から21年3月31日までである。

(ア) 収入支出決算

収入 収入済額(千円)
20年度 126,586,396
支出 支出予算現額(千円) 支出済額(千円) 不用額(千円)
20年度 57,063,734 37,966,108 19,097,625

 不用額の主なものは支払利息(支出予算現額367億1131万余円)の100億8010万余円である。

(イ) 損益

科目 20年度(千円)
経常収益
うち貸付金利息
経常費用
うち借入金利息
臨時利益
当期純損失
 
(利益金の処理)
翌年度に準備金として整理
130,102,347
110,089,225
37,153,991
25,928,755
33,469
92,981,824
 
 
92,981,824

(ウ) 借入金等

区分 20年度末(千円)
借入金残高(財政融資資金)
準備金残高
3,003,399,642
497,603,467

(エ) 主な業務実績

a 貸付業務

区分 20年度
貸付け 件数 1,221件
金額 395,500,575千円
貸付金回収等 金額 342,395,082千円
(うち貸付金償却) (22,941,494千円)
年度末貸付金残高 件数 1,915件
金額 10,976,040,750千円
上記のうち民間金融機関のリスク管理 債権の開示基準を参考に機構において 開示している債権
破綻先債権
延滞債権
53,325,873千円
3カ月以上延滞債権
貸出条件緩和債権
582,764,073千円
636,089,947千円
貸倒引当金
138,452,696千円
(注) 貸倒引当金に計上できる金額は、予想損失率を対象債権額に乗じたものを一般貸倒引当金の額として算定するものとされている。
 これに加えて、貸付金残高のうち、破産債権、再生債権、更生債権その他これらに準ずる債権に対する貸倒引当金については、下記のように別途貸倒引当金を計上している。
貸倒引当金
33,872,251千円
(注) 貸倒引当金に計上できる金額は、債権ごとに個別引当を行うこととされている。なお、公的債務削減措置が講じられているか又は講じられることが確実と認められる債権については、公的債務削減額を合理的に見積もることが可能な場合は当該債権の全額を直接償却することとされている。

b 出資業務

区分   20年度
出資
 
年度末出資金残高
会社等数
金額
会社等数
金額


15
134,585,715千円

 なお、この法人について検査した結果、意見を表示し又は処置を要求した事項1件(参照 )及び本院の指摘に基づき当局において改善の処置を講じた事項2件(2か所参照    )を掲記した。