この機構は、厚生労働大臣の監督の下に、政府が管掌する厚生年金保険事業及び国民年金事業に関して、厚生年金保険法(昭和29年法律第115号)及び国民年金法(昭和34年法律第141号)の規定に基づく業務等を行うことにより、政府が管掌する年金事業の適正な運営並びに厚生年金保険制度及び国民年金制度に対する国民の信頼の確保を図り、もって国民生活の安定に寄与することを目的として設立されたものである。その資本金は、元事業年度末現在で1007億5745万余円(全額国の出資)となっている。
同機構の元事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
(ア) 貸借対照表
区分 |
元事業年度末
(千円) |
30事業年度末
(千円) |
区分 |
元事業年度末
(千円) |
30事業年度末
(千円) |
---|---|---|---|---|---|
資産 | 323,508,613 | 200,399,350 | 負債 | 196,646,699 | 83,276,579 |
うち現金及び預金 |
56,954,520 | 55,017,843 | うち未払金 |
24,510,970 | 25,589,125 |
うち建物 |
32,947,932 | 33,926,411 | うち退職給付引当金(注) |
102,638,868 | ― |
うち土地 |
63,959,269 | 64,125,469 | |||
うち退職給付引当金見返(注) |
102,638,868 | ― | 純資産 | 126,861,914 | 117,122,770 |
資本金 |
100,757,454 | 101,100,831 | |||
資本剰余金 |
△14,865,501 | △13,702,841 | |||
利益剰余金 |
40,969,960 | 29,724,779 |
(注) 退職給付引当金及び退職給付引当金見返は、日本年金機構の財務及び会計に関する省令(平成21年厚生労働省令第166号)第1条の2の規定に基づいて、元事業年度から計上している。
(イ) 損益計算書
区分 |
元事業年度(千円) | 30事業年度(千円) |
---|---|---|
経常費用 | 299,117,282 | 270,515,258 |
うち業務経費 |
280,925,903 | 247,345,763 |
経常収益 | 328,371,214 | 291,803,002 |
うち運営費交付金収益 |
298,118,587 | 285,736,577 |
臨時損失 | 108,275,614 | 7,702 |
臨時利益 | 108,275,614 | 7,702 |
当期純利益 | 29,253,932 | 21,287,743 |
当期総利益 | 29,253,932 | 21,287,743 |
(利益の処分) | ||
当期未処分利益 | ||
当期総利益 |
29,253,932 | 21,287,743 |
利益処分額 | ||
国庫納付準備金 |
29,253,932 | 21,287,743 |
(ウ) 主な業務実績
区分 |
元事業年度 | (30事業年度) | |
---|---|---|---|
厚生年金保険の加入状況(適用事業所数) | 2,431千事業所 | 2,332千事業所 | |
国民年金の加入状況(第1号被保険者数) | 14,342千人 | 14,517千人 |
なお、この機構について検査した結果、不当事項1件((175))及び意見を表示し又は処置を要求した事項1件(0403-1リンク参照)を掲記した。