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  • 令和元年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

8 年金特別会計


(8) 内閣府及び厚生労働省所管 年金特別会計

この特別会計は、国民年金事業、厚生年金保険事業、健康保険に関し政府が行う業務、児童手当等に関する政府の経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。

同特別会計は、基礎年金、国民年金、厚生年金、健康、子ども・子育て支援及び業務の6勘定に区分して経理されており、その勘定別の元年度の歳入歳出決算、損益、積立金、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 基礎年金勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入
徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
元年度 25,607,177,131 25,606,454,580 232,247 490,303
30年度 25,099,803,595 25,098,808,690 193,943 800,962
歳出
歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
元年度 25,695,474,081 24,184,747,694 1,510,726,386
30年度 25,186,782,315 23,864,441,949 1,322,340,365

不用額の主なものは、基礎年金給付費(歳出予算現額24兆7465億6991万余円)の1兆4113億3748万余円である。

(イ) 損益

区分
元年度(千円) 30年度(千円)
利益 24,577,574,928 24,113,843,177
  (うち拠出金等収入 24,566,166,588) (うち拠出金等収入 24,103,077,484)
損失 24,185,019,486 23,864,852,786
  (うち基礎年金給付費 23,335,232,431) (うち基礎年金給付費 22,904,720,459)
利益金 392,555,441 248,990,391
(前年度繰越利益金 3,336,779,660 3,087,789,269)
(翌年度繰越利益金 3,729,335,102 3,336,779,660)

(ウ) 積立金

区分
元年度末(千円) 30年度末(千円)
積立金現在額
2,306,392,269 2,101,160,917

(エ) 主な業務実績

区分
  年度 (30年度)
老齢基礎年金等の支給 受給権者数(年度末) 35,433千人 34,917千人
 
支給額
23,335,232,431千円 22,904,720,459千円

イ 国民年金勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入
徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
元年度 3,773,025,886 3,761,601,695 2,502,523 8,921,667
30年度 3,941,794,803 3,933,032,300 1,908,652 6,853,850
歳出
歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
元年度 3,687,962,542 3,598,449,004 89,513,537
30年度 3,909,368,660 3,813,056,035 96,312,624

不用額の主なものは、国民年金給付費(歳出予算現額4766億4844万余円)の684億3314万余円及び諸支出金(同665億3970万円)の187億9886万余円である。

(イ) 損益

区分
元年度(千円) 30年度(千円)
利益 4,234,160,400 4,432,576,699
  (うち保険料 1,808,619,103) (うち保険料 1,884,253,922)
 
(うち一般会計より受入
1,770,268,690)
(うち一般会計より受入
1,822,757,100)
損失 4,069,310,394 4,331,712,176
 
(うち基礎年金給付費等基礎年金勘定へ繰入
3,076,928,013)
(うち基礎年金給付費等基礎年金勘定へ繰入
3,210,251,307)
  (うち国民年金給付費 408,215,296) (うち国民年金給付費 476,986,110)
利益金 164,850,005 100,864,522
(前年度繰越利益金 8,136,735,932 8,035,871,409)
(翌年度繰越利益金 8,301,585,938 8,136,735,932)

(ウ) 積立金

区分
元年度末(千円) 30年度末(千円)
積立金現在額 7,443,657,946 7,313,206,066
 
(うち運用寄託金現在額
7,210,157,946)
(うち運用寄託金現在額
7,063,706,066)

(エ) 主な業務実績

区分
  年度 (30年度)
被保険者数
(年度末)
  22,736千人 23,178千人
老齢年金等の支給
受給権者数(年度末) 854千人 1,015千人
 
支給額
408,215,296千円 476,986,110千円

ウ 厚生年金勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入
徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
元年度 48,323,264,126 48,193,441,788 24,169,861 105,652,476
30年度 48,129,204,781 47,982,749,634 27,402,314 119,052,832
歳出
歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
元年度 48,514,153,779 47,861,890,601 652,263,177
30年度 48,119,554,538 47,386,385,519 733,169,018

不納欠損額の主なものは、保険料収入(徴収決定済額32兆7352億9819万余円)の233億9772万余円である。収納未済歳入額は、保険料収入の922億4132万余円、解散厚生年金基金等徴収金(同1084億0212万余円)の123億4010万余円及び雑収入(同139億5960万余円)の10億7104万余円である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額24兆3675億6280万余円)の5229億4884万余円、諸支出金(同531億6301万余円)の199億8329万余円及び実施機関保険給付費等交付金(同4兆6131億6999万余円)の123億3102万余円である。

(イ) 損益

区分
元年度(千円) 30年度(千円)
利益 48,239,208,988 48,042,796,262
  (うち保険料 32,652,069,549) (うち保険料 31,944,373,052)
損失 47,966,271,086 47,512,025,614
  (うち保険給付費 23,844,613,958) (うち保険給付費 23,804,477,966)
利益金 272,937,901 530,770,647
(前年度繰越利益金 115,833,162,367 115,302,391,719)
(翌年度繰越利益金 116,106,100,268 115,833,162,367)

(ウ) 積立金

区分
元年度末(千円) 30年度末(千円)
積立金現在額 112,543,118,232 111,929,511,338
 
(うち運用寄託金現在額
105,993,118,232)
(うち運用寄託金現在額
105,629,511,338)

(エ) 主な業務実績

区分
  年度 (30年度)
第1号厚生年金被保険者数(年度末) 40,374千人 39,806千人
老齢厚生年金等の支給 受給権者数(年度末) 37,354千人 37,346千人
 
支給額
23,571,664,358千円 23,683,072,186千円

エ 健康勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入
徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
元年度 12,117,694,676 12,050,166,578 13,725,163 53,802,934
30年度 11,578,266,457 11,516,577,141 15,780,716 45,908,599
歳出
歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
元年度 12,111,890,433 12,014,143,522 97,746,910
30年度 11,602,676,615 11,492,204,049 110,472,565

不納欠損額は、全て保険料収入(徴収決定済額10兆6308億1614万余円)の分である。収納未済歳入額の主なものは、保険料収入の538億0220万余円である。また、不用額の主なものは、保険料等交付金(歳出予算現額10兆6097億8431万余円)の860億9331万余円及び国債整理基金特別会計へ繰入(同1兆4699億1170万余円)の115億8634万余円である。

(イ) 損益

区分
元年度(千円) 30年度(千円)
利益 10,593,096,367 9,989,882,996
  (うち保険料 10,583,012,117) (うち保険料 9,981,870,637)
損失 10,570,720,951 10,038,486,925
 
(うち保険料等交付金
10,523,691,000)
(うち保険料等交付金
9,996,938,000)
利益金
(△損失金)
22,375,416 48,603,928
(前年度繰越損失金 1,317,419,177 1,268,815,248)
(翌年度繰越損失金 1,295,043,761 1,317,419,177)

(ウ) 借入金

区分
元年度末(千円) 30年度末(千円)
借入金現在額(財政融資資金)
1,452,421,192 1,458,290,555

(エ) 主な業務実績

区分
年度 (30年度)
保険料等交付金の交付
10,523,691,000千円 9,996,938,000千円

オ 子ども・子育て支援勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入
徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
元年度 3,153,397,025 3,151,458,238 224,063 1,714,723
30年度 2,745,952,056 2,744,458,253 237,088 1,256,715
歳出
歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
元年度 2,977,979,579 2,867,367,031 3,857,143 106,755,404
30年度 2,654,757,148 2,533,179,683 51,379,335 70,198,129

不用額の主なものは、地域子ども・子育て支援及仕事・子育て両立支援事業費(歳出予算現額3840億9082万余円)の432億9501万余円、業務取扱費(同722億0995万余円)の398億3033万余円及び児童手当等交付金(同1兆3148億3700万余円)の110億6588万余円である。

(イ) 積立金

区分
元年度末(千円) 30年度末(千円)
積立金現在額
206,078,229 131,536,934

(ウ) 主な業務実績

区分
年度 (30年度)
児童手当交付金等の交付
1,303,771,116千円 1,331,428,030千円
子どものための教育・保育給付交付金等の交付
1,194,169,655千円 907,380,734千円

カ 業務勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入
徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
元年度 467,628,050 446,070,345 7,557,673 14,000,032
30年度 449,398,816 424,053,312 8,894,572 16,450,931
歳出
歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
元年度 411,087,960 392,329,217 226 18,758,516
30年度 402,780,308 375,056,132 27,724,175

収納未済歳入額は、全て雑収入(徴収決定済額557億8214万余円)の分である。また、不用額の主なものは、社会保険オンラインシステム費(歳出予算現額606億5094万余円)の150億6768万余円及び業務取扱費(同372億9854万余円)の36億7487万余円である。

(イ) 損益

区分
元年度(千円) 30年度(千円)
利益 430,566,044 407,040,932
 
(うち厚生年金勘定より受入
190,357,972)
(うち厚生年金勘定より受入
168,445,535)
 
(うち一般会計より受入
110,033,213)
(うち一般会計より受入
106,365,581)
損失 428,995,061 399,341,636
 
(うち日本年金機構運営費
312,955,432) (うち日本年金機構運営費 295,659,329)
利益金 1,570,982 7,699,296
(前年度繰越利益金 187,553,260 179,869,932)
(翌年度繰越利益金 189,124,243 187,569,229)

なお、この特別会計について検査した結果、不当事項5件((1)―(3)(43)(48)参照)及び意見を表示し又は処置を要求した事項2件(3か所参照 リンク10054 20190 30403-1)を掲記した。