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  • 平成20年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

厚生労働省所管  労働保険特別会計


(10) 厚生労働省所管  労働保険特別会計

 この特別会計は、労働者災害補償保険事業及び雇用保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、労災、雇用及び徴収の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の20年度の歳入歳出決算、損益、積立金等及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 労災勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
20年度
19年度
1,468,596,324
1,453,528,439
1,447,405,042
1,432,699,839
717,373
734,523
20,473,908
20,094,076
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
20年度
19年度
1,134,104,250
1,152,083,575
1,083,402,587
1,104,983,358
1,953,876
2,052,622
48,747,786
45,047,594

 収納未済歳入額はすべて雑収入(徴収決定済額441億6548万余円)の分である。また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額7972億4292万余円)の265億6958万余円、社会復帰促進等事業費(同1677億5836万余円)の88億9503万余円及び業務取扱費(同502億4971万余円)の24億8184万余円である。

(イ) 損益

区分 20年度(千円) 19年度(千円)
利益 1,434,027,599 1,421,778,594
(うち徴収勘定より受入 1,076,962,154) (うち徴収勘定より受入 1,072,934,306)
損失 1,303,210,639 1,306,651,550
(うち保険給付費 770,607,352) (うち保険給付費 776,075,556)
利益金 130,816,960 115,127,044
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
8,292,793,224
8,423,610,184
8,177,666,179
8,292,793,224

(ウ) 積立金

区分 20年度末(千円) 19年度末(千円)
積立金現在額 7,941,318,974 7,822,880,888

(エ) 主な業務実績

区分   20年度 (19年度)
適用事業場数(年度末)
療養補償給付
休業補償給付
遺族補償年金
障害補償年金
2,632,696事業場
205,651,733千円
112,434,674千円
198,787,908千円
150,546,074千円
2,642,607事業場
205,806,071千円
114,214,737千円
198,817,849千円
151,268,915千円

イ 雇用勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
20年度
19年度
2,818,253,464
2,743,944,867
2,812,603,398
2,738,117,732
445,042
422,332
5,205,022
5,404,801
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
20年度
19年度
2,276,610,314
2,374,971,255
2,028,744,457
1,829,869,995
777,738
943,557
247,088,117
544,157,703

 不用額の主なものは、失業等給付費(歳出予算現額1兆4852億9465万余円)の1357億0231万余円、地域雇用機会創出等対策費(同2984億1721万円)の95億0021万余円及び高齢者等雇用安定・促進費(同791億3417万余円)の71億0820万余円である。

(イ) 損益

区分 20年度(千円) 19年度(千円)
利益 2,810,030,475 2,767,244,295
(うち徴収勘定より受入 2,451,805,345) (うち徴収勘定より受入 2,426,671,789)
損失 2,239,657,941 1,970,522,009
(うち失業等給付費 1,349,590,434) (うち失業等給付費 1,259,797,984)
利益金 570,372,534 796,722,286
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
5,755,506,627
6,325,879,161
5,026,216,176
5,822,938,462

(ウ) 積立金等

区分 20年度末(千円) 19年度末(千円)
積立金現在額
雇用安定資金現在額
4,883,165,667
1,067,853,346
4,153,492,315
1,000,421,510

(エ) 主な業務実績

区分   20年度 (19年度)
被保険者数(年度末)
一般求職者給付
雇用継続給付
就職促進給付
特定求職者雇用開発助成金
37,303,500人
924,730,942千円
277,601,964千円
63,332,077千円
23,439,160千円
37,249,239人
872,248,828千円
234,911,544千円
64,455,630千円
23,069,768千円

ウ 徴収勘定

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
20年度
19年度
3,763,123,241
3,762,451,532
3,674,833,619
3,677,998,518
10,365,729
8,338,086
77,923,892
76,114,927
歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
20年度
19年度
3,657,081,277
3,648,613,481
3,641,299,722
3,607,206,139

15,781,554
41,407,341

 不納欠損額の主なものは保険料収入(徴収決定済額3兆6008億0236万余円)の103億2009万余円である。収納未済歳入額の主なものは保険料収入の774億4859万余円である。また、不用額の主なものは、諸支出金(歳出予算現額576億3341万余円)の61億7077万余円、業務取扱費(同437億7650万余円)の49億4701万余円及び保険給付費等財源労災勘定へ繰入(同1兆0949億1770万余円)の45億6376万余円である。

(イ) 損益

区分 20年度(千円) 19年度(千円)
利益 3,620,425,756 3,592,310,072
(うち保険料 3,527,314,998) (うち保険料 3,498,503,857)
損失 3,620,616,492 3,592,451,618
(うち保険給付費等財源労災勘定へ繰入 1,076,962,154) (うち労災勘定へ繰入 1,072,934,306)
(うち失業等給付費等財源雇用勘定へ繰入 2,451,805,345) (うち雇用勘定へ繰入 2,426,671,789)
損失金 190,735 141,546
前年度繰越利益金
翌年度繰越利益金
4,407,442
4,216,706
4,548,988
4,407,442

 なお、この特別会計について検査した結果、不当事項26件((41)(66)(69)(70)(78)(334)(335)(336)—(352)(355)(356) 参照)及び意見を表示し又は処置を要求した事項2件(2か所参照    )を掲記した。